kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

認知症もいろいろ、介護の苦労もいろいろ

2015-03-28 20:35:29 | 介護
認知症

症状も状態も

人それぞれ

私の祖父の一人は

テレビに向かって話しかける

ちょっとかわいらしい症状でしたが

もう一人の祖父は

認知症が進むにつれ

真夜中にピアノをバンバン叩いたり

家の中と外を行ったり来たり(自分一人では歩けないのでその都度介助が必要)

祖母の一人は

満腹中枢がこわれたらしく

常に「おなかがすいた」

ずっと食べてるので

食事はもう、咽喉元まできてる

それでも食べようとして

飲み込めないので

プッと吐き出す

トイレが分からなくなり

お庭にしようとしたり

そんな状態でも

昔のことはちゃんと覚えてるから

”ごはんもう食べられないからやめよう”と

食事をかたづけようとすると

すかさず友達に電話

「うちの孫がご飯食べさせてくれない」

と訴える

友達はびっくりして

「どうしたの?」

もう家じゅうパニック

同居していた伯父一家は

本当に大変だった


祖父母もいろいろあったけど

以前に書いた伯父は

1度行方不明になり

親戚中で探したほか

市内放送もかけてもらったが

なかなか見つからなかった

杖でふらふら歩く状態で

どうやらバスに乗ったらしい

それで

何のゆかりもないところで降りて

そこでへたり込んだところを

通行人に発見され

警察に連絡が入ったそう

みんな徒歩や車であちこち探したけど

見つかるわけない

本人もなぜバスに乗ったのか

どこへ行こうとしたのか

忘れてしまっているのだから


うちもいろいろあったけど

もちろん

世の中には

もっと大変な状況の方もいる

歩ける認知症の方には

歩けるゆえの苦労が

寝たきりの方には

ねたきりゆえの苦労が

さらに

介護が得意・不得意によっても

大変さは違う

一概に

こうだから大変とは言えない

みんな

つらいし

大変だ

それが

24時間、365日

夜中だってお構いなし

介護者が具合悪いときも

介護の手は抜けない

逃げたくても逃げられない

忘れたくても忘れられない

誰かにお手伝いしてもらおうとすると

お金がかかる


世の中の仕組みが行き届くまでには

もう少し時間がかかる

せめて

一日のどこかで

笑顔になれる時間を持てれば

がっかりや失敗を

笑い飛ばして過ごせたら

毎日が少し変わるかも


介護も

毎日してたら

周りから見たらあたりまえ

誰もほめてくれなくても

自分で自分をほめよう

だって

世界中で

誰もできないことしてるんだから

”わたし、すごい”って

自分に言ってみて

”わたし、えらい”って

ちょっと顔を上げてみて

そうして徐々に

笑顔の自分を取り戻す

自分の人生を生きていくために

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