kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

母のこだわり

2023-01-31 19:05:46 | 介護

母の服の整理をしていて思うのが

けっこう肩パットの入った服が多いってこと

以前から時々見かけてたけど

服の着脱は自分でできていた人なので

クローゼットとかタンスの中はあまり見たことがなかった

だから今になって改めて見てみたら

ジャケットだけじゃなくて

ニットのセーターなどにも肩パットが入っていて

今どき珍しいよね、って思ったんだけど

切って捨てる段階になり、裏をよく見たら

手縫いで縫い付けてあるものもけっこうある

わたしは知らなかったけど

肩パットって売ってるんですよね

たぶん手芸屋さんとかで・・・

だから元気なころにたくさん買って

自分で縫い付けてたんだと思う

もちろん肩パットの入ってない服も着ていて

わたしは全然違和感なかったし、どっちも似合ってると思ってたけど

肩パットを入れてきっちり決めるっていうのが

母のこだわりだったらしい・・・

手芸をする傍ら、自分の服の肩パットもちくちく縫ってたのかな?なんて思ったら

ちょっとウフフってなっちゃう

さすがにわたしには着られないから

回収してもらうかゴミに出すことになっちゃうけど(回収に回す方は肩パットは外しました)

母の頑張りはわたしがしかと見届けたからね!

こうして遺品整理はまだまだ続いていくのでした

 

遊びに来てくださって、ありがとうございました

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夏ミカン

2023-01-08 18:11:23 | 介護

車を走らせていたら

通りがかったお宅の庭に

立派な夏ミカンの木があって

きれいに色づいた夏ミカンがたくさん生っていた

それを見て思い出すのが母のことで

去年は1年を通して夏ミカンを食べたがっていて

旬の春頃には何度か買って持って行ったけど

そのあと夏になって秋になっても

時々夏ミカンを欲しがった

それでもうお店にはないのでネットでも調べたけど

もう普通に食べられるものはなくて

ジャムなどに利用するようなかなり酸味の強いものばかり

なので母にそれを説明し、オレンジなどの代替品で何とかしのいでいて

夏ミカンがまた売りに出される時期になったら

いっぱい買ってあげようと思っていた

それをふと思い出し

ついウルっと・・・

できる限りのことはしたけれど

出来なかったことにはやっぱりちょっと気持ちが残る

まあ仕方のないことだけど・・・

痛いとか苦しいとかいう時間はそれほどないうちに旅立てたことは

家族としてよかったと思っているけど

夏ミカン、もう一度食べさせてあげたかったな・・・

なんて

考えても仕方のないことを

時々ふと思ってしまいますね

今年夏ミカンが旬になったら

一番に母に供えてあげようと思います

 

遊びに来てくださって、ありがとうございました

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ちょっと切ない

2022-12-29 17:58:20 | 介護

実家の遺品はとんでもない量なので(わたしにとっては)

まだ全然終わらないけど

とりあえず今年は今日でおしまいにしようと思って

いつもよりちょっと多めの荷物を持ってきた

今まではほぼ衣類だったけど

今日はそれに加えて手作り雑貨とか雑誌とかカタログとかノートの類も持ってきて

今家でチェックしながら分別してるんだけど

母がデイケアで作ったリュックとかバッグなどの小物は

できた時すごくうれしそうに見せてくれたので

それをゴミにするのはちょっと気が引ける

けど

どこからどう見ても手作りでわたしが使えるデザインではないから

いつか片付けるなら今やったほうがいい

だから「一生懸命作ったのにごめんね」と謝りつつはさみを入れる

それからノートの方は日記らしき記録もあって

少し読んでみたら病気への不安とか家族やお友達への感謝とか

そうかと思えば気になった料理のレシピとかが書いてあり

別のノートには昔英語を習ってた頃のメモや終活のことなんかが雑多に書いてあって

わたしには細かく話してくれたことはなかったけど

こんなこと思っていたんだなぁ、なんて思いながら読んでいくと

ちょっと切ない💧

大切な母の足跡だけど

個人の記録は残しておくわけにはいかないから

これらもシュレッダーにかけて処分しなければ・・・

でも

母が記録したことはわたしが覚えておくから

そして託されたことはちゃんとわたしが片づけるからねって

心の中で母に伝える

こんなことしてたら一向に遺品の整理は終わらないけど

大事なことだから

こういうことはじっくりやろうと思う

娘なのでした

もう終わらなくていいか、ってわけにもいかないけど・・・

 

遊びに来てくださって、ありがとうございました

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わたしもそうありたい

2022-12-10 17:32:57 | 介護

母が亡くなって1カ月余りが経ち

だんだんと生活が落ち着いてきたせいか

時々ふと母の様子を思い出す

入院中一番心に残ったのは

母がよく「ありがとう」と言っていたこと

脳梗塞で頭は常にぼーっとしてたようだし

呂律も回りにくくなり

会話と言っても一言二言しか出てこなかったけど

差し入れのものを食べた時は「おいしい、ありがとう」と何度も言っていたし

歯磨きとか着替えなどを手伝ったり

お友達の手紙を読んだりしたときにも

必ず「ありがとう」と言っていて

それは看護師さんたちにもしていたらしく

看護師さんたちから「ご飯の時、おいしい、ありがとうって言ってくれるんですよ」などと聞かされていた

だから母としては自然にそういう言葉が出ていたんだろう

けど

それって普段からそういう気持ちでいないと言えないことだって思うし

常にまわりに感謝するって

当たり前のようでなかなかできないことかも

そして

そういう母を見てわたしもいつか具合が悪くなった時も

まわりの皆さんに感謝できる人でいたいな~って

心から思った

なので

わたしは元々「ありがとう」は好きな言葉で使うほうかもしれないけど

ちゃんと心を込めて言ってるかな?って思うし

普段から感謝の気持ちをちゃんと持って過ごして

人生の最後も皆さんに感謝しながら終えられたらいいなって思う

母のこういうところ

見習いたいです

 

遊びに来てくださって、ありがとうございました

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月命日

2022-12-05 17:05:22 | 介護

今日は母が亡くなってから

初めての月命日

わんこの時は長いか短いかわからない感じだったけど

正直この一カ月は長かった気がする

というか

母が亡くなったのがずいぶん前のように感じる

たぶんそれは

そこから始まった行事や手続きが初めてのことばかりで

どれもよくわからないところから始めて

戸惑ったり困ったりしながらなんとか進んできたからかもしれない

しかもその手続き関係はまだ終わってなくて

この先もどれくらいかかるかわからないっていうんだから

どうしようもない

母も草葉の陰からはらはらしながら見守っているかもしれず

本当に申し訳ない

これはわたしだけではどうにもならないことが多いので

もうちょっと我慢して見守っててね

そして最近思い出すのが

母が亡くなった日の青空

病院を出る時にふと見上げた空が

ものすごく高くてものすごく青くて

本当にきれいだったのに

とっても淋しい気がした

母の旅立ちの

忘れられない空になった

あれから時は過ぎて

今はずいぶん寒くなって、紅葉が美しい季節になった

今はもう痛くも苦しくもないところで

季節の移り変わりとわたしたちのことを

ゆっくり見守っていてほしいと思う

今まで本当にありがとう

これからは弟やわんこ達のお世話を

よろしくね

 

遊びに来てくださって、ありがとうございました

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