夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

Ikegami HL-95 整備その9 直ったぞ!

2019-01-07 13:49:50 | Weblog
年末から取り組んできたHL-95ですが、Rchの故障が奇跡的に直りました。 やったア!!!

怪しい電解コンデンサーを交換すべくホームセンターで半田吸取線を買ってきて午前中に作業開始。


基板の裏側はパターンが複雑なのでC25の足の周囲をマスキングテープで囲んで見失わないように養生、すぐ隣のチップコンデンサーも一緒に取ってしまわないようゴム板を介してクリップで挟みました。




度の強い老眼鏡をかけて慎重に半田を除去。慣れない作業で血圧上昇。半田鏝は20Wでは熱量不足でうまくいかなくて60Wに変更して取ることに成功。


これが外した電解コンデンサーです。足の周囲をピンセットで押したら電解液が滲みだしてきました。これじゃあダメです。電子回路で電解コンデンサーは生もので最初に寿命が来るというのは30年以上前の機械修理の現役当時専門メーカーから聞いて知っています。今になって実感。


手持ちの電解コンデンサーを半田付け。幸い他の部品を傷める事態にはなりませんでした。


取り付けた電解コンデンサーは先日C1を交換したのとと同じくポピュラーな細身で長いタイプなので基板の隙間にこんな具合に収めました。ここで間違いがありました。後で机の上に交換予定の100μF10Vのコンデンサー。「ありゃ」。確認したら取り付けたのは100μF25Vでした。まあ容量が同じならいいんですが。


今回は成功する予感がありました。基盤を戻してレンズをPP、モニター出力をRにしてスイッチオン。出ました!レンズをx1にしてアイリスをAUTOにするとリングが自動でそれなりの位置に回ります。バンザーイ。自分に直せたなんて、奇跡です。他の電解コンデンサーもそのうち液漏れする可能性がありますがそのときは今回の経験が役に立ちます。


ほっとして昼食。今日は撮像管の調整はやめておきましょう。思い起こせば撮像管のソケットの接触不良を疑って余計なことをしました。あれがなければこれで正常な映像が出たのに。調整は日を改めてじっくり取り組むことにします。基板側の半固定抵抗はちょっといじりましたがしっかりマーキングしたので大幅に狂ってはいないと思います。

これで最大の不具合は直りましたがすべて解決じゃなくて、気になることがあります。スイッチを入れてしばらくの間VFに"MEMORY BRAEK"が点滅するのはそのままです。勝手に解釈すればバックアップの電池が終わっているのかと思いますが電池がどこに入っているのかはまだわかりません。電池って、使ってるのかな? HL-79Eは入っていて手順を自分なりに考えて代替品と交換したのですが。
あともうひとつ。HLCという基板ですが、6個並んでいるディップスイッチの一番上だけが最初からOFFになっていますが、これでいいのか。ONにしてもモニター画面で見る限り映像は変化しません。これを疑問に思うのはネットでHL-95の情報を調べたとき、全部ONになっている写真があったからです。


無い頭で難しいことを考えるのはやめて今日は大問題が解決したので単純に喜ぶことにしましょう。また晩酌のウイスキーがうまいぞ。

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