夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

OLYMPUS PEN D3 露出計の針が振れない

2021-02-21 10:39:16 | Weblog
Jr のPEN D3 ですが、露出計の針が上がらない症状が出ていたのがついに全く振れなくなっちゃいました。
これは面白くありません。調査開始です。

手馴れたところで上カバーを外して軍艦部をむき出しにしました。


細かい部品はチャック付きの袋に入れておかないと失くします。


電池は電圧を確認するために抜きました。本来の水銀電池とサイズが違う SR44 を収めるスペーサーを入れてあります。


SR44 の電圧です。


電圧を落とすショットキーバリアダイオードはここ、電池のマイナスから基板に入る部分です。

PEN シリーズは回路がプラスアース

基板に入る所の電圧は


目論見通り約 0.2V 落ちています。


基板の抵抗はどうかな。


A は... 不安定だけど


B は


残りは CDS とメーター自体の故障です。
トランジスタの良否簡易判定に使ったあれを出してきました。


おっ、針が動いた! しかもカメラを明るい方に向けると指示が変わります。


SR44 を戻して外に向けたらもっともらしく動きます。


原因として考えられるのは基板の抵抗 "A" かも。水銀電池は劣化すると腐食性のガスが出る感じで配線が腐るのは他の単体露出計でも経験しています。このカメラも電池からのマイナス線が腐っていてダイオードを入れる際張替えました。
そのとき抵抗 A も表面と足が腐食気味だったのを無視して下手な半田付けしたんです。
今回、足がちゃんと半田が乗っていなかったのがミノ虫クリップでイジコジした結果導通したんじゃないかということにしましょう。

"A" はテスターで測ると 5.58kΩ なので規格にある 5.6kΩ に交換するのが正解でしょうが、パーツボックスにあるかな?


残念ながらありませんでした。この話は続くことになります。
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