あれからもう30年以上歳月が流れました。
この映像は YouTube に「光彩陸離」のタイトルでアップしてあります。
これは抜粋して新作に挿入しましょう。
11月の野尻湖で収録した水面の映像です。
水面を渡る風で波が光りますがその姿は刻一刻変化します。
父が亡くなった年なので様々な思いが交錯しますがその心理状態が反映。
まだ幼い次男坊も連れて行きましたが彼も爺ちゃんがもう居ないことは理解していました。
この映像を見ているとあの時の自分の心理状態がそのまま映像になっていると実感します。
もちろん観る側はそんな背景など知る由もありませんがそれで構わないと思うのです。
新作に挿入する回想、30年という時間の重みを表現するもうひとつの素材も合わせて構成しようと考えています。
山麓の草原を南風に乗って光と影が流れる映像はまさに過ぎていった人生の表現そのもの。
第三者には面白くも何ともない、意味不明な映像を作るって、実に愉快です。