夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

新作「極楽浄土春爛漫」をアップロード

2022-04-28 10:33:38 | Weblog
力んで撮影してきた春の山里の情景はそこそこまとめて YouTube にアップしました。

画像が YouTube にリンクしています。妙なサイトに飛ぶことはありませんので心配は無用です。

HL-95 はまだ扱いが不慣れで結果に満足はしていませんが、まるで極楽浄土のような空気感のほんの一部でも伝われば幸いです。
私は撮像管の映像って、好きです。絵画の世界でたとえれば細部を省略した水彩画の感覚とでもいいましょうか。
「郷愁」を表現するには最適です。
工房には他に 3CCD の HL-57 と HL-59 もあって、そちらの方が解像感は明らかに上ですが、良くも悪くも写実的で「味わい」に欠けるので出番がありません。
映像の世界には20代初めに8ミリから入った世代としては現代の解像度最優先の考え方には違和感があります。

私のホームページに「カメラ博物館」があって所有している全カメラを紹介しています。
興味のある方はご覧ください。

話は飛びますが、フィルムの映像って不思議なもので歳月を重ねると熟成するんです。
これは1975年に撮った8ミリの自主映画のひとコマですが私自身の思い入れだけではなく歳月の重みが滲み出ています。

カメラはエルモC300 フィルムはコダックのダブルランスーパー8

昔撮った16ミリもあります。

カメラは Bell&Howell 70DR

こちらは昭和44年に撮った写真です。浅間高原自動車テストコースで、今も一部が残っています。


考えてみればレンズを通してフィルム面に像を結んだ、そのときの光そのものが化学的に記録され、現像によって物理的に画像として現われるんですからね。
ビデオは違います。
映像はデータとして、単なる信号として記録されるだけで極端にいえば実在しないんです。
これは論理的に解析した人はいないと思いますが現場の人間は本能的に理解しているのだろうと思います。
特に今の HD 映像は全く味も素っ気もなくて生々しいだけなので、報道には最適でも創作には向かないことに気付いているからあの手この手で回避しているように見えます。
今のドラマは薄暗いセットでバックをぼかすカットやシネマライクに近付けようと24フレームでちらつかせたりで、役者は泣くか叫ぶかで見る気にもなりません。

写真はデジタル一眼レフの FinePix S2Pro を使っていますが、フィルムに近い写真が撮れるカメラでそれはそれで重宝しています。が、
何度もいいますが今年はフィルムカメラにも挑戦中で OLYMPUS PEN にモノクロフィルムを入れて撮り始めました。
Jr の 博物館級の LEICA は昨年撮影途中で不具合が出て中断していますがその後回復したので再挑戦を考えています。

町内のりんご畑は花が咲き始めました。
あれも HL-95 で撮ろうと考えていますがやりたいことがあり過ぎてまだボケていられません。(前にも書いたかな)
コメント
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