夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

16ミリ撮影に先立って露出計の簡易テスト

2021-07-18 16:25:24 | Weblog
今度作ろうとしている映画は16ミリカメラ Arriflex 16S を使いますが、当然 EE 機構なんてありませんから露出計は必須です。さて、露出計はどれを使いましょうか。
当工房には露出計が計4台あります。まるで露出計収集マニアですね。
同じ被写体に向けてもそれぞれ指示値が違いますがまあそんなもんだろうと思いますが機種によってどんな違いが出るか、FinePix S2 Pro で試してみることにしました。


左からスタジオ撮影の定番 STUDIO DELUXE L-398 , MICRO-READER , multi-lumi L-248 , LEADER DELUXE-2 全部 SECONIC です。

MICRO-READER と L-248 は水銀電池対策でショットキーバリアダイオードを入れて改造済み

被写体は愛車です。

これは別のコンデジで撮影

では、入射式の L-398。本来はスタジオ用ですが、晴れて一様な光なので問題ないでしょう。


露出計の指示値は


FinePix のシャッター速度を 1/250 にして


絞りはこうしました。


結果はこうです。


次は 遠い昔ヨドバシで買った MICRO-READER 。指示は違います。


シャッター速度はそのままで絞りを変えて、

あまり違いは感じられません

multi-lumi L-248 です。


問題はありません。


太陽電池で電池不要の LEADER DELUXE-2 。つい先日手に入れました。


炎天下でのテストなのでこのあたりから集中力が欠けてきましたが続行。

ちょっとアンダー目

最初にテストした STUDIO DELUXE はこうすると反射式になります。


午後の反逆光で、受光面に太陽の直射光が当たるので具合が悪いぞ。


案の定ひどいアンダーです。

反射光で使うには条件が限られます。
手で直射を遮ったりしましたがうまくいきませんでした。反射光はおまけ機能ですね。

では順光線ならどうかと試してみました。


なるほど、そう出たか。


いいじゃないですか。


ついでに豆柿の木も撮ってみました。

アンダー気味ですがこういう感じは好きです。

以上、本日の荒っぽいテストの結果でした。4台のうち、L-248 が一番使いやすいというのが結論です。
まあ、本気で試すなら表を作ってカメラは三脚固定、露出計の指示値とカメラのセットを記録すれば完璧かな。

ところで Arriflex はシャッター開角度180度(実際は90度x2)なので24コマ撮影でシャッター速度は1/48秒。予定しているフィルムはトライXでISO200なのでNDフィルターを使わないと絞りきれません。
ND8フィルターを用意してあるって、前にも書いたっけ。
コメント
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