夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

シュールリアリズム映画を作る ⑬

2021-07-15 09:57:55 | Weblog
何度見ても騙し絵のような空間です。


陸橋の下の歩道とトンネル、脇の鉄の階段。
要壁の上に狭い通路。
初老の男がトンネルから現れて階段を上がり、陸橋を渡って要壁の上の通路を歩いてきます。その通路は山道に続き、男は登って行きますが、その道は脇歩道につながっていてトンネルに戻る。
実際の構成は他の要素も加味しますが大まかにそんな構成を考えています。

それはメビウスの輪、男はここで堂々巡り。


メビウスの輪に関連して「クラインの壷」を応用したらどうなるか。

手始めにビニールホースでメビウスの輪を作ってみることにしました。


半ひねりがわかるように両端面の対称位置ににマークを付けておきます。


ちょうどホースの内径に合うパイプがあったので両端を半ひねりして接続。


ビニールホースによるメビウスの輪ができました。ホースの中はあの騙し絵の空間で、男はこの中を歩きます。


ホースのつなぎ目はトンネルです。現実のトンネルは数メートルですが、映画の中ではそれは地下道で外に出る階段があります。


男が1周してトンネルに入ったところ、じゃなくて出た時点で画面が左右反転。彼は鏡の中のような左右反転の空間を2週目に入り、、、
これ以上書くと構成がわかっちゃいますのでここまで。
コメント
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