朝からよし笛とギター演奏の曲を聴きながら、延々と黙々と絵を描き続けている。「アニー・ローリー」の曲が流れている。どうしたというのか、涙がこみ上げてきて止まらない。
そう言えば昨日、兄が30日に目の手術を受けるという話を聞かされた。入院経験のない兄の落ち着きのない様子をみて、21年前の自分の事を想い出した。頑張って!!という言葉を残して兄の家を後にした。そして、施設に入っている母を見舞いに行った。会うなり93歳の母はひ孫の名を呼び涙ぐんだ。
今、こうして何事もなく何の心配もなく好きな事をさせて貰っている自分を、この上なく幸せ者だと思った。43歳の秋に3年の命と宣告されて21年の歳月が流れた。そんなこんな思いが一度にこみ上げてきたのだろう。しばらく手を休めて遠い昔を偲んだ。
今月の29日に小学校の同級生である家人が64歳の誕生日を迎える。去年はバラの花を一輪贈ったが、今年は「64歳のラブレター」を送ることにしよう。