大きな夏の友達、入道雲。板東太郎・筑紫二郎・丹波太郎・奈良二郎・和泉小次郎・信濃太郎・石見太郎・豊後太郎・四国三郎・・・・・・。これらは全て入道雲の異称です。入道雲がしばしば発生する川や方角の地名を名乗っています。
雷を鳴らし、恵みの雨を降らせる入道雲を、人々はやんちゃ坊主のように親しみを込めて呼んだのでしょう。
入道とは頭をそって仏門に入ることですが、坊主頭のことをさすこともあります。発達した積乱雲の、雲の先端が坊主頭に見えることから入道雲と呼ばれるようになったそうです。
入道雲は冬にもでるそうですが、やはり、夏のシンボル。青い空にもくもくと盛り上がった白い雲を見ていると、「お~い」と呼びかけたくなりますね。おおらかに、我々を見守ってくれている、力強い存在です。