省エネ・遮熱・防犯等ウィンドウフィルム施工日記 窓ガラスで困っている方のために

ガラスフィルムに関わる出来事や専門的な情報をアップします。

異業種交流会

2006年07月31日 | 防犯フィルム
昨日、異業種交流会に参加させていただきました。
山中湖のほとりで開催され、非常に気候も良く、とても気持ちが良かったです。

その名の通り、さまざまな業種の方がいらっしゃっていて、
やはり、建築関係に携わっている方はフィルムと聞いて、いい仕事してるねと
言ってくれます。

そんな中、名刺を出したときにフィルムが国家技能資格の一つということに
非常に驚かれました。
確かに内装業の中でも珍しいと思います。国家検定にまでなるには結構難しいといわれていて、その中で今でこそ広がってきた、フィルムというマイナーな産業が
なぜ国家資格なのかと驚かれたようです。

今年も受験者数が昨年の2倍を越え、今年から防犯フィルム施工の分野も盛り込まれました。
通常の建築用フィルム(省エネ、防災など)と防犯フィルムは、基本的には施工の流れは同じですが、防犯フィルムは7倍の厚みがあり、技術的に異なる面が多いです。
また、昨今の犯罪の増加によって、防犯フィルム技能士を全国で2万人作ってくれと国からの要望もあり、今回の運びとなったように思います。

フィルムが厚いため、水分が蒸発しきるのに時間がかかるので、冬になる前に施工されることをお勧めいたします。

一言:山中湖から朝6時にホテルを出たところ、野性の鹿の親子に出会いました。
   とても近くで見られ、一瞬飼われているのかと思うほどでした。
  

ルミスティ 偏光フィルム

2006年07月25日 | 偏向フィルム
新しいフィルム工場にツバメが巣を作りました。
建設中にもうろうろしてたので、これは、と思っていましたが案の定。。。
雛が今4羽います。

昨日、ルミスティのお問い合わせがありました。
ルミスティというのは偏光フィルムのことで、偏った方向に光を屈折させ、ある特定方向からの視界を遮り、それ以外の方向は通常通り透明という不思議なフィルムです。

住友化学で開発し、リンテック㈱で糊付け加工した商品です。
詳しくは→http://www.sumitomo-chem.co.jp/acryl/024lumisty.html

施工例として、横浜駅のエスカレータの腰壁のガラスや、同じく横浜大さん橋の中のガラス張りのエレベータで貼られています。
いずれも正面から見ると透明ですが、下方から見ると視界を遮ります。

ただとても高価な商品なので、大量に施工するといったことは少ないです。


一言:色々多機能なフィルムがあり、夢が膨らみます。
フィルム屋さんはある種、ガラスがないとフィルムの価値がない、と思っていて、一方ガラス屋さんはフィルムの機能に追いつこうと思っているんじゃないでしょうか。
 フィルムはガラスがないと貼れないけれども、ガラスにないもの割れると危険、熱(電磁波)や紫外線を通す、侵入されやすい等)を補うのがフィルムの役割で、世の中に随分出てきたと言えどまだまだマイナーな産業ですが、今後どのように使われていくか楽しみです。

車にも防犯フィルム!

2006年07月22日 | 防犯フィルム
土日は晴れるみたいです。
総商は隣で洗車場もやっているので、土日の天気は気になります。
うちの洗車場は非公認ですが、おそらく日本一はやっている洗車場です。
ただ、中には心無い人がごみを散らかしていくことがあるので、
花畑や花を置けばゴミが減るかなあと思っています。

洗車場には中には3日に一回くらいの割合でいらっしゃる方もいて、すごく車を大事にしている人もいます。

そんな中、今日はうちに車のフロントガラスが送られてきました。
防犯フィルムの施工依頼です。
今回は重機のフロントガラスにということでした。
以前からもたびたび施工したことはあり、乗用車と比べて、平面なので、比較的すんなり施工できます。(そうはいってもフロントなので神経をすごく使います。)

ただ、最近は乗用車にも貼ってくれという依頼を良く聞くようになりました。
それもそのはず、警察庁のデータでは、年間32万件(平成16年)、届け出てないものを推察すると、年間推定60万件の車上荒しがあるといわれています。

総商で主に扱っているSSP1218という防犯フィルムは通常の車のフィルムの14倍の厚みがあり、非常に施工しづらいですが、車のリアガラスなど、曲面のガラスにも対応でき、仕上がりもすごくきれいです。

価格はいい値段になりますが、効果も高いです。先日、社内でパジェロミニとEKワゴンを使って、フィルムを施工したものと、未施工のものとをハンマーで割ってみました。(私自らやりました)フィルムを貼ったガラスはガラスそのものも強くなっているのを感じましたし、割れた後もガラスの形態を保持していました。

ただ、フィルムを施工しても時間を掛ければ侵入は可能なので、その他のセキュリティシステムと併用して使われることをお勧めします。

写真は防犯フィルムSSP1218施工済みのガラスを割った後です。
打撃回数17回、ものすごい大きな音がしました。


一言:毎回、天気の話から始めていてまるで近所のおばさんの会話みたいです。
   健康の話をし始めたら、このブログはやめます。

部屋の中の熱を外へ逃がしたくない時・・・フィルム

2006年07月21日 | 省エネ・遮熱フィルム
暑さが一時和らいでます。
なすとかきゅうりとかおいしくなってきました。

今日は部屋の暖まった空気を外へ逃がさないにはどうすればいいか、
ということでお問い合わせありました。
部屋というのはお風呂場だそうです。
そこに大きな窓が8枚くらいあるそうです。(とても素敵な風呂場でしょうねぇ☆)


窓から熱を逃がさないために、フィルムで何とかできないかということですが、
できます。

最も効果のある方法は、ガラスを複層ガラス(ガラスを2枚合わせて使い、その間に乾燥した空気層を設けた窓ガラス)にして、そこへ断熱のフィルムを貼る
というやり方です。 コンビニなどのショーケースはほぼそういう作りになっています。 今回は複層ガラスではなく、単板のガラスということでしたので、断熱のフィルムをお勧めしました。

ガラスの断熱には2つあります。 一つは日射の中の赤外線を遮ること、もう一つは外の空気がガラスを伝って中へ入る(あるいはその逆)のを遮ること、とあります。今回は後者のケースになります。つまり、熱貫流率(簡単に言うと熱の伝わりやすさ)が関係してきます。

一般的に断熱フィルムといっているものはほとんどが日差しの熱を反射あるいは吸収するものです。熱貫流を抑えるフィルムは帝人で出している、ZC05Gがいいでしょう。 ただ、このフィルムは表面はハードコート処理されていません。
よって、すごく傷つきやすいです。
逆に傷つき防止の加工をしてしまうと、熱が貫流しやすくなってしまいます。

ものとしては基本的に透明ですが、うすく金色に反射するフィルムです。
これまたいいフィルムです。



反省:たまにはバッティングセンターに行きたい。子母口のバッティングセンターに。。。                

フィルムでカラーガラスに?

2006年07月15日 | 省エネ・遮熱フィルム
今日は朝から28度。
暑さで6時に起き、6時半から課長と1対1のバスケを小一時間やりました。
(会社にバスケットゴールが備え付けてあります。)
最中にガラス屋さんがいらっしゃって本日の現場の説明を聞きました。
(鈴木さんいつもありがとう。)

朝から汗だくです。

さて、昨日藤沢で8階建てのビルを改修するに伴い、ビル丸ごとフィルムの施工を依頼されました。
6日間程で完了しましたが、ミラーのフィルムを施工した箇所で、一部フィルムの色が違うとの指摘があり、見てきました。

色物のフィルムというのはロール(フィルムは巻物になっています。)の端と端とでは色が違います。ぱっと見た目ではわかりませんが、並べてみるとわかるくらいの微妙な差ではあるのですが、当初、そういうことかと思っていました。

しかし明らかに色が違うので、剥がして見た所、ガラスの色が違っていました。
よくよく聞いてみたところ、色の違ったそのガラスだけは新しいガラスに交換したとのこと。既存のガラスは薄いグレーのカラーガラスで、新しいガラスは透明を入れていました。8Fということもあって、ガラスを今から交換するのはとても手間なので、フィルムでうまくカバーできないかということになりました。

以前にも良くカラーガラスと同じ色になるフィルムはないかと言う問い合わせがありましたが、とても難しく、いつも妥協してもらっていました。

しかし今回はうちの職人、林君が何種類かフィルムを持って行き、同じというわけにはいかなかったものの、監督にOKをもらうことが出来ました。
結果、スモーク系のフィルムを貼った上にミラーのフィルムを貼り、納めました。

色は、色相、彩度、明度の3つの属性があります。
この3つの要素が絡み合って色を成しているので、色を合わせるというのは本当に難しいということがわかります。
今回の勝因は無彩色(黒・白・灰)であったから、なんとか近い色に合わせることが出来たのだと思います。

また、ミラーのフィルムを重ねて貼ると、下に貼ったフィルムも色が濃く表現されるので調整がとても難しかったようです。林さん、お疲れさまっす。




反省:雷が降ってきました。明日は母校の高校野球の試合があります。
   相手は法政二高なので、9回もてば、万々歳です。 

装飾フィルム 3M イルミナ

2006年07月12日 | 装飾・デザインフィルム
今日もうだるような暑さです、
こういう時はやっぱり断熱フィルム!

と思うのはフィルム屋さんだけでしょう。

さて、本日は装飾フィルム、3Mのイルミナの問い合わせがありました。

3Mのイルミナといえば、装飾用(OR目隠し用)でデザイン性のもので少し遊びを、と言った時の定番になってきました。
1270ミリの巾の範囲で、白いドットのグラデーションになっているフィルムです。
http://www.mmm.co.jp/cmd/ecp/fasara/new/illumina.html

装飾フィルムは今や多種多様になってきています。
それもそのはずで、ビル1棟建てたときの外壁の窓ガラスが、例えば1000㎡あったとしたら、内装のパーテーションはその3倍の3000㎡あるといわれています。
そうすると、装飾フィルムの多様さには納得がいきます。

最近、三菱商事本社ビル移転に伴い、オフィスのパーテーションに使われるガラスにフィルムを貼りました。写真はそれと同じフィルムです。
メーカー:中川ケミカル C-110

貼り方も多岐にわたっていて、張り合わせたり、ガラスの厚みを利用して、裏表両面貼って視覚作用を起こさせたり、切り抜いたりと色々です。
デザインは無限に広がりますな。



反省:フィルムについて書いていると、あれもこれも書きたくなり、話題を一つに絞るには忍耐力がいるなあと思いました。 本当は季節柄、断熱フィルムについて
書きたかったけど、又の機会に。。。

防犯フィルム

2006年07月10日 | 防犯フィルム
今日もとても蒸し暑い日でした。 近年一番多い問い合わせの一つ、防犯フィルムを貼ってほしいと、今日はFAXが入りました。
日本に防犯フィルムが本格的に広まったのは、沖縄サミットを皮切りに始まり、9.11を境に急激に加速しました。防犯市場の激変を改めて感じます。

こんなに防犯の問い合わせが多いので、㈱総商での過去1年の工事件数を集計したら、およそ1500㎡、合計144件となっておりました。
均すと月に12件、1件あたり10㎡前後が通常のようです。
大手セキュリティ会社に比べれば微々たるものかもしれませんが、㈱総商のようなフィルム専門会社にしたら、多いほうではないでしょうか。

㈱総商の社長、青木は日本では絶対に出ないとまで言われた防犯フィルムにいち早く取り組み、メーカーと折衝しながら現在の防犯フィルムを創るのに一役買い、その知識を生かして、毎月のように講習会を実施していることが、この工事数に反映されているのかなあと思います。
自分のボスのことなので、客観性がないけれど、彼の知識をもっともっと世の中に広めたいと心から思います。(実の所、常々彼の知識(人間性を含む)を少数の人としか共有できてないことに焦りに似たものを感じているです。)

そのためにはHPが最も効果的であると日々思っていて、今のコンテンツでは防犯はもちろん、他のフィルムについても、あまりに物足りなさを感じているところです。 
End Userが適切なフィルムを容易に選定できるHPにするのが、私の当面の夢(目標)です。



反省:内容が少しくどくなってしまいました。どうも書いていたらエスカレートし   て、熱くなってしまいました。防犯フィルムについての豆知識はまた、改め   て。。。にするべ。
   

防虫フィルム

2006年07月08日 | 紫外線カットフィルム
今日は季節柄、防虫フィルムの問い合わせありました。
毎年この時期は防虫の問い合わせがきます。

虫が飛来する原因は4つあります。
1.照明(明るさ)   ・・・夜間照明に誘引される
2.臭気        ・・・主にハエなど臭いに誘引される
3.気流に乗って混入  ・・・室内が陰圧になっていると隙間風と共に侵入
4.熱(温度差)    ・・・冬季、室内の暖かい空気にひかれて侵入

中でもPCO(Pest Control Operator)と呼ばれる防虫消毒の専門業者でも頭を悩ますのが、光に誘引される飛翔昆虫です。

そこで、お勧めするのがオプトロン防虫フィルム(メーカー:リンテック)です。
虫の誘引阻止効果もフィールド試験で実測済みです。(阻止率50%~80%)

一概に光といっても波長に巾があります。
地球に到達する太陽光線の波長は、約280~1350ナノメートルの巾があります。
その中で虫が好む波長は365ナノメートルをピークとした280~400ナノメートルの紫外線領域です。
虫によって好む波長が違うものの、オプトロンフィルムはとても効果があります。

ただオプトロンの透明タイプは、色つきのものと比べて阻止率が約50%に落ちます。

防虫したいけれど、出来るだけ透明度を保ちたい時は、私は富士フィルム社製の
UVガードフィルムをお勧めします。


このフィルムは透明性を保持しながら、400ナノメートルまでの紫外線を
99%カットします。つまり280~400ナノメートルの波長で寄ってくる虫はほとんど
無くなるということです。
透明フィルムの中でも業界で唯一です。

余談ですが、紫外線が人間の肌の日焼けやしみ、しわ、たわみの原因なわけですが、一般に出回っている紫外線カットフィルムでは、日焼けには効果があっても、しわやたわみまでは防げません。
なぜなら、しわやたわみの原因となる紫外線は380ナノメートル~400ナノメートルであり、
一般のUVカットフィルムは多くても380ナノメートルまでしかカットできていません。
UVガードフィルムは正にその点で唯一、画期的なフィルムだといえると思います。

長くなりましたが今日はこの辺で。
今年はカメムシが多いそうで、いなくなってくれとまでは言いませんが、
あの臭いはいつ嗅いでもたまりませんね。
くんくん病の私としてはカメムシは天敵です。