ゆきさんのブログ

元お祭りオヤジの周辺・・・

自殺する経営者

2007年02月15日 09時36分43秒 | デジャブー
自殺について考えてみる。

私の半生のなかに自殺した知人が数人いる。
よく「死ぬほどつらい」などという人があるけれど、「死ぬことより
辛いこと」などあるはずはない、と思う。
自分を殺すことは、本人にとってどれほどの恐怖であるか、私には
想像することができない。

例えば、家族を残して死に行く場合、そんな無責任なことができるの
だろうか。例えば、商売に失敗して多大な借金を残して会社の社長が
死んだら、残された家族、従業員はどうなるのだろう。
そういうことを考えないから、あるいは、考える余裕すらないから
自分を殺して目前の辛い局面から逃げるのだろうか。

残された家族は想像を超える苦労が待ち構えているハズだ。
どのような気持ちで故人の葬式を出すだろうか。
どのような気持ちで商売の取引先などに対処するのだろうか。
そして、何よりも、家族が自殺した事という事実を背負って残りの
時間を過ごさなければならない。親は、配偶者は、子供は、どうこの
事実を受け止めて生きてゆくのだろう。

日本の場合、世間ていから自殺をする人がいる。
世の中の大きなうねりに負けて商売に失敗する。成功する人も居れば
その陰で失敗する人も多い。それを罪悪視される風潮があるために
自らの死を選ぶのだ。
今の総理大臣が「再チャレンジのできる日本」をうたっているが
馬鹿で無益な論争に時間を使って急がれる対策が打たれていない。

もう大分前になるけれど、親しくしていた友人の経営者が二度目の
自殺を計った。最初は発見が早く助かったが、二度目は確実で防げ
なかった。家族が見限って去ったあとに死を選んだ。
私は、今でもその友人の墓参に行っていない。
いや、行けないでいる。

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1 コメント

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私は (ハル)
2007-02-17 07:30:38
自殺の多くは、心の(いえ、脳の)病の果てだと思います。
20年前、知人が自殺したときは、そうは思わず、
「どういうつもりなの?!」と怒り狂いましたが、
つい最近の友人の時は、迷わず「病がそうさせた」と思いました。

悲しく腹立たしいのには変わりありませんが、「家族を捨てたのではない」と、確信を持って言えます。
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