ゆきさんのブログ

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ポセイドン

2006年06月16日 08時49分07秒 | シネマとビデオ
始まったばかりの映画「ポセイドン」を観て来た。
今回の映画は1972年の「ポセイドンアドベンチャー」のリメイク版である。
映画の迫力、物語、出演者のどれをとっても前作に及びもしないと思った。

CGの無い時代に大掛かりなセットと迫真の演技で大型船の転覆から沈没までの
限られた時間のなかで次々と状況の変化する緊迫感が見事な作品だった。
特に新作に不足していたのは乗客における人間描写などで軽薄とも言えるかも。
小説を元にして脚本を書いているのだろうが、大事件であることが旨く表現され
ていないのだった。

前作はジーンハックマン、アーネストボーグナインなどの名優が自分の生い立ち
を背景とした人間模様をあらゆる局面で反映させて危機を乗り越えて行った。
そして、大自然に対していかに人間というものが小さく無力であるかを演じて
みせた。時には牧師が神を罵倒する場面も登場した。

ラストシーンも脚本でこうも違うものかと思わされた。
あらゆる障害を乗り越えて救出されるごくわずかな人々。その生死を分けた局面
が何であったかなど、あまりにも差が多き過ぎたようだ。また。新作では大好き
なリチャードドレイファス(未知との遭遇)も出ていたが演技で生かされてなか
ったと思った。

興味のある方は、是非前作をご覧になってもらいたい。
今ではビデオでしか残っていないかも知れないけれど、多分観て損はないと思い
ますヨ。



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