研究会の公開授業は、5年生の理科でした。
衛星画像などの情報を通して札幌の冬の気象について理解させることが、この単元のねらいです。
本時は、ロシアのハバロフスクと札幌の気象データや気象衛星の画像を比較しながら、
「札幌の方が雪が多く降る理由」について子どもたちの考えを交流させたあとで、
「日本海にできる雪雲ができるのはなぜか」考えさせる内容でした。
授業後に、本会の代表である高橋庸哉先生(北海道教育大学大気物理学教授)が
この単元の学習を進める上のアドバイスをしてくださいました。
冬の天気の特徴として、雪が降るのは、西から低気圧が近づいてくるからではなく、
低気圧が過ぎ去って西高東低の気圧配置になってからということをしっかり押さえること。
気象衛星の画像が視覚的に優れていて、雲の動きを俯瞰することができる。
ただし、可視画像と赤外線画像の違いがあるので、活用には修練が必要である。
など、専門家ならではのお話をしてくださり、大変勉強になりました。
気象データの入手先として、
気象庁「気象衛星画像」
気象を学ぶ!静止衛星「ひまわり」ダウンロードサイトを参照してください。
*可視画像は、夜中は見られませんので注意してください。
また、『雪たんけん館』のコンテンツ「雪を観察しよう」に
「
降ってくる雪→知ってるかい→日本海側で雪が多く降る理由」というページがあります。
アニメーションで説明していますので、こちらも、ぜひ授業に活用してください。
oga@teine△口