ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

忘れている安楽さ、思い出す恐ろしさ。

2010-04-27 | 映画
戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH

アナグリフ(赤青立体)方式として、どうにも奥行き・立体感を満喫できずに、不満が残るDVDでした。

では、ホラーとしての筋はどうだったかというと、それも少々首を傾げざるを得ないのです。

決して拙くはないのだが、何か物足りない感じ。
ユキがなんどもなんども飛び降りてくるところとか、心霊実話に通ずる気味の悪さなどあり、ふーん、と思ったりもしました。

けれどもどうにもそれ以上でないのは、

恐怖の肝となる「忘れている安楽さ、思い出す恐ろしさ」、

その部分が結局監督自身の作品である「輪廻」の焼き直しに過ぎないからです。

内容がその程度の魅力でしかないと、あとは立体映画としての価値を評価するしかなくなってしまいますが、

あるいは劇場で見ていればもう少し高い評価が出来たのかもしれないけれど、

その点がとても残念です。

立体感も、お話の部分も(実は、とりあえずの真相については少し似ているところもあるのですが)「ブラディ・バレンタイン」の方が上です。

本当に残念!