ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

奥行き感は、まあまあでした。

2010-04-25 | 映画
ブラッディ・バレンタイン

3D映画といえば、昔は「飛び出す」でしたけど、
いまや奥行き感が大事ですね、
と「アバター」では話題でしたね。

アナグリフ(赤青立体)方式ではありましたが、
「ブラッディ・バレンタイン[完全版]3D」は、
なかなか奥行き感を感じられて、その部分は(「戦慄迷宮3D」DVD版よりは)
まずまず合格という感じでありました。

拷問系残虐映画、苦手だと最近書いていますが、そんな作品よりはやはり楽しめました。
作品としては、単純ボディ・カウント以上、本格謎解き未満で。
犯人はほぼ間違いなく当てられると思いますが、一応疑える人物が少しは配してあって、その点でも最後まで飽きずに見ることが出来ました。

続編の存在を期待させる幕引きも、
まあ、実際には続編なんか期待しませんけれども、
リメイクホラーとしてはお約束で、良いなぁと思いました。

ちょっと目は疲れますが、3D版見てみてください。

*写真は「2D」と「3D」の比較にしてみました。ほぼ同じシーンです。

ゾンビ3Dの記事はこちら

静かな“オールナイト・ロング”という感じだろうか?

2010-04-25 | 映画
ストレンジャーズ/戦慄の訪問者

「悪魔のいけにえ」の記事でも書いたけれど、ホラー好きでありながら、「人が無感動に殺される」みたいな内容はどちらかというと苦手で……。にも拘わらず「ストレンジャーズ/戦慄の訪問者」は日本公開以前から三人のマスクが妙に気に掛かって、先日ついDVDを買ってしまい、ついに見ちゃいました。

本編85分。実に短い尺です。昔のホラーでも約90分はあったものです。ざっくり削った内容。いってみりゃあ、逆「悪魔のいけにえ」なのね。

「悪魔のいけにえ」じゃあ、踏み込んじゃいけないところに迷い込んだヤツが情け容赦なくやられる。「ストレンジャーズ」じゃあ、なぜだか闖入者(ストレンジャーズ)がやってくる。

先例はないかというと、あった、あった。未見ながら、本邦の「オールナイト・ロング」がそうでしょ? マンソン・ファミリーが下敷きだっていう記載もどこかで見たけれど、どうだかね? なら更に先行して「ヘルター・スケルター」なんて作品もあったわけですが。

そのいずれにせよ、いわば行動原理らしきものは、わずかにせよ、示されるわけです。しかしながら、この「マスク男とドール顔とピンナップガール」の三人は、役名こそそんな風に示されるけれど、行動原理がまるでわからないわけです。

そこが、怖いといえば、怖い。

続編ができるらしいですが、なんらかの行動原理、つまり動機は示されるんでしょうか?

まあ、多分、楽しみに待ちたい映画ではないです。

後味が悪い作品がお好きなら、お奨めです。