ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

アメリ・プーランの仕業だろうか?

2006-11-16 | 映画
アメリ」をしばらくぶりに再見。

「ロスト・チルドレン」の才人、そして「エイリアン4~復活~」のジャン=ピエール・ジュネ監督。

緻密な構成の映画であり、楽しんで見た後に、心がすっかり和んでいることに気付く、そんな映画だ。

主人公のアメリ・プーランを演じるオドレイ・トトゥがなんとも魅力的だ。

まさに、こういう悪戯が好きそうな娘に見える。

空想過多で、人と馴れることができないアメリの、コミュニケーションへの試みが、ひとに夢のある小さな幸せをもたらすことだった、というのが本当に素敵だ。

証明写真の自動撮影機の、謎のスキンヘッド男の正体も、「日常ミステリー」的で納得でもあるし。

フレンチな音楽もいいし、アメリの心象の中で動き出す動物人形や絵画のCGも素敵だし。

心がとげとげとした日には必見!

そして、あなたの日常に意外な儲けとでもいうべき偶然の幸せが舞い込んだときには、そう、それは偶然ではなくアメリ・プーランのせいでは? と疑った方が良いのかもしれない。