カメラマサムネ

スピッツ・草野マサムネさんの詞からみつけた花・夕焼け・風・人・ぬけ道 撮ってみました

「ありがとうとごめんなさいが言いたいんです。」

2008-01-28 11:29:59 | 本本本(★★★★☆~)
椿山課長の七日間 浅田次郎著 2005年 ★★★★★

40代のチビ・ハゲ・デブ3拍子が揃った男性が主人公。
となると私が感情移入できる場所は少なそうなのだけど、いや、これが泣ける。

かいつまんであらすじを書いちゃうと
過労死してしまった主人公が「心残り」し、美女の肉体を借りて現世に舞い戻る!
とゆうもの。浅田次郎の手にかかるとコミカルでユーモアたっぷり

お役所仕事への痛烈な批判。
人情や義理を大事にする気持ち。
(こうゆうちょいワルの人情を書かせたらピカ一だね!)
弱い者・こどもたちへの慈愛。
人と人との縁と思いやり。

そうゆう大切なメッセージがここかしこに見られ、直球で投げられてくる。

区切りごとに語る人が順番に入れ替わってゆく形式も好き。

真剣に人と人とまじわって、愛を尽くすことって素晴らしいな。
言葉にするとこんなに陳腐。でもいとおしくってたまらないから涙がでるんだよね。

マサに「笑って・泣いて」のユーモア感動大作。
身近な人を大切にしたいと思っている人、恋愛や死じゃなく感動したい人。
エンターテインとして本を楽しみたい人にオススメです

野生のチューリップ

2008-01-27 14:23:59 | 花鳥風月

         僕の目は   どこへ行く


            君のにおいがする



            真夜中の風に乗って


            野生のチューリップ探しに





  すごく夜っぽい歌だなあ~って歌詞を見ると思う。 
  でもアップテンポな曲調で、しっとりした夜じゃなくて
  つむじ風が吹いてる感じ。風に乗っちゃうもんね~!!トトロみたいなかんじ?笑

  とゆうわけで、イメージはかなり紺 なのだけど
  わしゃっっ。とはえてる野性っぽいチューリップをカナダで見つけて、思わず激写。

    これを探し出したら、幸せになれるような気がするのかな。

    このころ「チューリップ」の響きを気に入って、こんな風に名づけた気がする。

「おれは」

2008-01-24 20:04:30 | 本本本(★★★★☆~)
テロリストのパラソル 藤原伊織著 1998年 ★★★★☆

江戸川乱歩賞と直木賞をダブル受賞した史上初の作品

主人公や物語の展開が素晴らしいー!!
文章力がある、とゆうのはこうゆう人のことを言うのだなあ、と唸らされます。

「魅力」つまり、これ???

こんな文章が書けたら楽しいだろうなあ。

ミステリー好きな人、読む楽しみを味わいたい人におすすめです。

ただ春を待つ

2008-01-22 23:32:24 | フェイクファー
            


            ただ春を待つのは 哀しくも楽しく

            強がりで ワガママなあなたにも届いたなら





 沖縄のとある島でバイトをしていたときに、繰り返し聴こえていたフェイクファー。

3月の沖縄はまだ天気が安定しなく、曇りがちな日も多かった。
そうゆう日は外をぶらぶらせず、宿のマンガコーナーでスピッツを聴きながら
マンガを読んでいる人がいて近くを通ると一緒に口ずさんだ。

とゆうことで、いまだにアルバム・フェイクファーを聴くと
あの時の少し湿った空気と、ちょっと薄暗い日の中に爽やかに響く
マサムネさんのカセットテープの声を思い出す。
 

この題名。

きっぱりと潔くて、そこはかとない決意や意思の強さも感じられて、
でも待つとゆう受身の諦めのようなものや切なさまでもが漂いでている、すごく好きな感じ。

「鈍感なやつにはまるで感じられない」

2008-01-18 18:27:25 | 本本本(★★★★☆~)
春の雪ー豊饒の海(一) 三島由紀夫著 1977年 ★★★★★


いやー。
三島由紀夫は、大学生の頃に初めて「金閣寺」を読んで以来だったのだけど、

この文章力。

ものすごい。

文庫本で460ページあまりある内、大切なことばかりが
こうも凝縮され、躍動感としっとりした情緒とがないまぜになった
悲しいほど美しい文体で語り尽くされていることに感嘆するしかない。

人間のこころの機微・・・。
その深い苦悩が分からない人に対する優越感みたいなものが見え隠れする。
研ぎ澄まされた感覚を持つ作家からしたら、一般人はそう映るのかもしれない。

「貴様たち二人だけが、蜻蛉の恋のように、
空中に浮かんで静止しているわけには行かないだろう」

こんな風に比喩がものすごく美しい。
これを辞書なしで鉛筆で原稿に書いていたんだなあ。昔の人の、力量。

三島由紀夫が同性愛者かどうか、とゆうところで
主人公の描写を見ているとどうしてもそう感じられてしまう。目線がね。

ああ、わたしゃあ自分の文章力のなさがつくづくイヤんなっちゃうよ。笑

少しだけ小難しくても美しい文章・日本語に触れたい人
叶わぬ恋や輪廻転生・大正初期の貴族に興味がある人におすすめです。

「幸運な失敗」

2008-01-16 20:20:36 | 本本本

恋が彼等を連れ去った 銀色夏生著 1997年 ★★★☆☆

中学生のころに、夢中になって読んだ銀色夏生さんの本。
ひさしぶりに友達から借りて読んでみました


世界のどこだか分からない、でも異国情緒のある写真。

とりとめのない言葉の繋ぎ合わせのような、でも訴えかけてくるものがある詩。



その組み合わせが大好きで
気がつけばかなり影響を受けていたかも。
少なくともカメラマンを目指すきっかけのひとつになっているのはたしか

女性だと知ってそうとう驚いたなあ。

写真は、モノクロなほどそこで表現される対象の「つよさ」が求められると思う。

この本ははじめて手にとったけれど
写真の多くがあまりに心に響かなかったことにびっくりした。

詩や写真って「今必要か」どうかですごく感じ方が違うものだと思うから
今のわたしが興味をそそられる時期じゃなかったみたいです。

(恐らく)恋に悩んでいる人、恋が終わったあとの人 にオススメ。

聴けばきくほど

2008-01-15 00:14:41 | スピッつぶやき

ものすごく独断と偏見なので、
もちろんソウじゃない人がたくさんいると思います。
そんな中、聴けばきくほど・・・思うところがあったので
ここでちょろりと。


点と点



ジャニーズの曲にきこえる!!!
メロディーも、コードの移り方も、アレンジの雰囲気も。
ソックリこのまま「関ジャニ∞」とか「タッキー&翼」とか「修二と●●」?とか
歌ってても違和感ぜろな感じがする。
もちろん振り付けばっりばり。衣装もあんな感じでキラビヤカにね
このまま提供してみる、ってのはアリ?
作詞・作曲 草野マサムネ。 なジャニーズ。 あたらしい!!



砂漠の花



最初にきいたときから感じていたのですが
「猫になりたい」に似てませんか~~??!
テンポやサビのコード進行などなど、なんだか双子みたいな曲だなあ。
しっとり。

不思議

2008-01-10 01:00:47 | さざなみCD



      目と目で通じ合える        食べたいものとか


      今好きな色は   緑色   雨上がり




      絵になるスマイルが  僕に降り注ぐ


      痛みを忘れた        そよ風に  だまされて





題名は「不思議」だけど歌詞の中では「フシギ」カタカナイッパイね

出だし、歌詞だけ見ると工◎静香に何気ににてるね!
初めて気づきました。

この写真は、最初のイメージで決めたもの。
「青」が多いスピッツで、今回は「緑」ですね~

某SNS内のスピッツコミュではこの曲、@さざなみCD内のランキングで
確か1位 わ~お。(おっとリアクションが古い
この軽快なずんずくなリズム(おっといい方がダサイ笑)が若者ウケしてるのかな?
特にサビのこのリズム感はちょい懐かしさもあり、で受け入れやすいのかな?ねえ。

ああベイビー!

    

人生は戦いなんだからね。

2008-01-09 00:12:35 | 本本本
エバ・ルーナ イサベル・アジェンテ著 1994年 ★★★★☆

ものすごく魅力的な関西人マダムに熱烈オススメされて借りてきた本。
鬱蒼と生い茂るジャングルの中に裸体の女性が横たわる絵。それだけでわくわく。

出だしからガツン!とくる感性豊かな、激情ほとばしる文体。
なんてゆうんだろう。。。こう、なめらかに圧倒的な速さで物語が進んでゆくのだけど
その語り口が淡々としていて、潔い。悲観に満ちてないのは国民性??

南米出身の作者、とゆうことでその文化的背景も非常に興味深かった。
このジャンルは「悪漢小説」って呼ぶんですって。へ~~
もうめまぐるしくあらゆる種類のエピソードが緻密に織り込まれていて
人間の運命。営み。繰り返している歴史。今なお続いている問題。が
濃ゆ~く語られています。エネルギー、ものすごし。

パワフルに生きていきたい、と思っているけれど
自分の環境はぬるま湯でその中でのんびりしながらも私の「生」の深い目標を
しっかり見据えながら生きていきたいな。
と、言いつつ今日は一件取材した以外ずっと読書に没頭しちゃいました
ひさしぶりに、のんびりした一日だったのです。

人間や自然の持つエナジーを感じたい方、南米に興味のある方にオススメです。

時間どろぼう!

2008-01-07 17:58:34 | 本本本(★★★★☆~)
モモ ミヒャエル・エンデ著 1976年 ★★★★★

小学校のときに大・大・大好きだった本。
でも内容はほとんど覚えていなかったぁ~あっは

今回小学生の女の子に借りて1○年振りに再読。
うーーん、素敵 
当時の私がこれを心底理解できていなかったかな?なんて思った部分も多々あり。
「時間がない」小学生にはこの感覚、なかなか分からなかったような。
(今の小学生と違って、ピアノくらいしか習い事してなかった

「本当に豊かさのある、幸せな生活は何か」とゆう
とっても大きくて 大切な問題に 心温かな視点から取り組んだ作品。
ハラハラワクワクと、飽きさせない展開と、斬新なアイディア、
ファンタジーの中に考え込ませる要素があり、切なくもなります。
モモに会いたいな。

ミヒャエル・エンデの本は「果てしない物語(ネバーエンディングストーリー)」
も好きな作品、でも今読んだら「モモ」の方がお気に入りになっていそう。

日々忙しいことをどうにかしなきゃ、と思っている人、大人ファンタジーが好きな人
それ以外でも、すべての人にオススメです。ぜひ!