![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/round_o.gif)
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「ゲームをノベライズ」とゆう珍しい作品。
ドラクエなどのように、ストーリーがはっきりしているゲームではない、「ICO」。
骨格と流れだけがあったゲームに、肉と陰影を付けたのがこちらの小説。
ゲームを知らない私は普通に冒険脱出劇として楽しめました。
少年ICOのまっすぐな心、囚われの少女の心情、謎めいた霧の城。
そのすべてのディテイルが丁寧に丁寧に描かれてゆく。
章ごとに語り手(視点)が変わるのも変化があり飽きずに読める。
ただ、お城の複雑な構造がたまにあたまに浮かばず「目で見たい!」と思うことも。
わたし、風景はいいのだけどお城や町の描写を頭でイメージするの苦手なのよね~
もうちょっと立体的な想像力も得意になりたいわ。
とある闇にひとりで立ち向かう、空想の歴史冒険小説に興味がある人、
心の中にある愛や友情に励まされながら諦めることなく進みつづける主人公
に心洗われたい人におすすめです。