大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

ワイズ69ハンディの改造カメラ登場。

2012年07月14日 | カメラ機材

ワイズクリエイトが創業したのは1999年ですが、翌年4月に初のワイズブランドとなる「ワイズ69ハンディ」と言うカメラを発売しました。レンズ部と本体部を蛇腹で繋ぎ、更にパンタグラフ式のフォーカシング機構を採用し、ホースマンのレンズボードに付いた広角レンズとホースマン6x9ホルダーで手軽に中判写真が撮影出来るシンプルなカメラでした。製造していたのは今は亡き横木正夫さんという方で、今では絶対真似の出来ない金属部品の一枚一枚を精密のこぎりで切り込み、これをメッキ加工に出し組み立てると言う本当の手作りのカメラでした。一人で作っている事もあり製造量は少なかったですがコンスタントに売れてもいました。ただ横木さんが亡くなりこのカメラを作ることは出来なくなってしまいましたが、今でも「ワイズ69ハンディが欲しい」と言う方がいるほどです。またこのカメラのもう一つの特長はカメラユーザーが自身でカスタマイズできると言うことでもありました。ファインダーやフリップ、露出計などを思い思いに組み込んで楽しんでいた方も多かった様です。そんな「ワイズ69ハンディ」ですが、今回あるお客さんがカスタマイズしたものを持参されましたので紹介します。写真の様に蛇腹を取り外し8cmボードにヘリコイドと大判レンズを装着し、より正確なピント合わせを叶にしています。その他ファインダー、水準器にも拘ったカメラは外国旅行時に「是非売って欲しいと」迫られたとも聞きました。その他にも外国で人気があったとの話を聞きます。こういうカメラを首から提げて写真撮影していたら絶対オシャレですよね。今では作ることの出来ない手作りカメラの名作を自負しています。

『ワイズ69ハンディ』
軽量、コンパクトのワイドカメラとしてフジノン、ローデン、コンゴー等。大判用広角レンズやホルダーをセレクトして使用可能。パンタグラフ式のフォーカシング機構も大変使い易く、手持ち撮影、ピントガラスによる撮影、両方可能です。何よりも大変リーズナブルなのが魅力です。

標準価格 66,000円(税別価格)
[フレーム、ピントガラス枠、ファインダー、#0パネル付。135(W)×146(H)×62~100(D)mm。420g。]


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