大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

今月のワイズニュースは写真集出版のすすめです。

2021年03月19日 | 日記

数日前にワイズニュース4月号を会員の皆様宛に発送完了しました。今号の特集は「夢の写真集出版をお手伝いします」です。今月25日に杉山順子さんの写真集「花木深」がワイズクリエイトより出版されますが、この写真集制作過程で気付いたのは、大中判カメラユーザーがフィルムで撮りためた作品が沢山あるならば、是非今、写真集を作っておいた方が良いと言う事でした。それは撮りためたフィルムを印刷するにあたりデータ化のためスキャニングしなければなりませんが、今まで当たり前に主流であった高性能のドラムスキャナ(1千万円以上するそうです)がデジタルカメラの台頭等の理由で製造も販売もメンテナンスも全て無くなって行く現状があるからです。今回の写真集印刷を担当してくれている印刷会社も、ドラムスキャナの光電管等が切れたら使用できなくなりますと言います。また、当社契約のプロラボも数年前まで可能だったドラムスキャナを使ったプリントがフラッドベッドスキャナによるスキャニング一本になってしまいました。それでは、ドラムスキャナとフラッドベッドスキャナがどれほど違うかという事ですが、一番は濃度域の違いだと思っています。スキャナのランクにもよりますが、例えれば緑の森が写った大判フィルムをスキャニングするとフラッドベッドでの緑色の諧調は10段階あるとすると、ドラムでは15段階あるというような事です。段階の正確性は分かりませんが数年前に実際に試してその違いにビックリしました。話を戻すと、かなりの印刷会社でドラムスキャナが既に無くなったり、壊れたらおしまいの状態の様です。ですから今なら未だドラムスキャナ指定でデータ化することが出来るギリギリの時期と思いますので、是非大中判フィルムの作品を持つ写真家は早めの写真集制作を決めた方が良いと言うことです。そしてそんな写真集制作をワイズクリエイトは親切丁寧にお手伝い出来るのでした。詳しくはワイズニュースを・・・・・。

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