実は私は歴史小説が大好きです。特に司馬遼太郎の大ファンで「国盗り物語」「関ヶ原」「城塞」と続くシリーズなどは何回か読み直したほどです。ところが1999年にワイズを設立してからは忙しくてなかなか小説を読む時間を作ることは出来ません。またここ10年は老眼が進み、更に追い打ちを掛けるようにパソコン仕事による眼鏡疲労と重なり活字を読むことは極端に少なくなりました(実は中学の頃は小説家にも憧れていたんですよ)。そんな中「ブックオフ」という話題の古本屋さんに顔を出してビックリでした。小説もコミックも大半が税込み105円なんですね。歴史賞小説コーナーを見ていると、とても程度の良い津本陽さんの「大わらんじの男」が1巻から3巻までバラバラに書庫に収められていましたがみんな105円ですよ。3巻買っても315円です。残念ながら全4巻の4巻はありませんでしたが、読んで気に入ればAmazonで購入しようとレジに向かいました。確かに読者にとっては105円というこの金額は嬉しいのですが、これでは作家も出版社も大変な死活問題だと考え込んでしまいましたね。むかしは小遣いをやりくりして本を買った記憶がありますが今はお菓子より安く、程度の良い本が買えてしまうのですね。作家と出版社には頑張って下さいとしか言いようがありません。