プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

福島第1原発に地下水対策のダムを!

2013-08-26 11:32:39 | 日記
 24日、東電の相沢副社長は、フランジ型のタンクを溶接型の置き換える「リプレース」計画を検討していると述べたそうです。(以下、参照は『朝日新聞』)これは多分、350基全てのタンクを交換するということだと思うのですが、やはり直ぐにということにはならないと思います。また、汚染水が漏出、或いは漏れた3基のタンクについては、(実は)2011年6月に一旦設置し、水漏れがないか水を張って点検した際に、20センチほど地盤が沈下、その影響がないか一度解体したあと、現在の場所に同年10月に設置し直したとのことです。(こうした使いまわしも、後から聞くと、非常に不信感を増幅させます)

 移設の際には、地盤沈下の影響を施工会社に計算させ「問題がない」との報告を受け、水漏れがないかも確認しています。しかしながら、実際は地盤沈下の際に、ゆがみや損傷が起きた可能性があります。1,000トンにも及ぶ水圧で、かすかな亀裂が拡大したのかもしれません。いずれにしても、突貫工事で設置場所を造成しており、(汲み上げたり、遮水したり、流れが変わったり)地下水の影響などもあって、地盤沈下は今後も起こる可能性があります。

さらに、造成地の上に張ったコンクリートも、十分に乾く前に、タンクを設置している可能性が指摘されています。このような状況では、フランジ型のみならず、溶接型を設置した地盤でも、沈下が起こる可能性は否定できません。沈下によってゆがみが生じ、(水漏れ試験の時点では漏れがなくても)時間の経過と共にゆがみが拡大し、タンクに亀裂が入る危険性は、溶接型でも同じことだと思います。少なくとも、沈下があった場所に設置していたタンクを使い回すことは、安全の点から止めるべきです。

いずれにしても、抜本的な地下水対策がなされないと、(その場だけの対応では)増え続ける汚染水問題は解決できません。(現場の対応も限界ではないでしょうか?)規制委員会でも地下水を上流で汲み上げるようにとの意見が出ているそうですが、汚染される前の地下水を溜める小さな「ダム」を造って、海に放流するプロジェクトを、国が先導して実施して頂きたいと思います。(世界有数のダム建設の技術を持つゼネコンを使って)福島第1原発に地下水対策の為の小さなダムを、できるだけ早く造って頂きたいと思うのです・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年8月26日)

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