プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

「原発情報公開法」の制定を!

2013-11-26 10:44:43 | 日記
 福島市で昨日、「特定秘密保護法案」に関する初めての公聴会が開かれ、7人全員が反対陳述をされました。(以下、引用・参照は『朝日新聞』)福島で開かれたのは、福島県議会が、同法案に慎重な対応を求める意見書を可決したからですが、口を封じるどころか、「ヤブヘビ」だったようです。浪江町の馬場町長は、「(SPEEDIなど)情報公開がすぐにおこなわれていれば、低線量の被曝を避けることができた」と陳述されましたが、ご自身もその情報を知ってからも、(避難のチラシはまきましたが)町民への情報「公開」は行ないませんでした。

実は原発事故直後、(当時の民主党政権は)情報収集衛星からの福島第1原発の衛星画像を、東電には秘密保全措置がないとして、東電には情報提供しなかったそうです。こんな法案を作らなくても、政府はいくらでも(隠したい)情報を隠蔽できるのです。(東電の隠蔽体質どころの話ではありません)さらに同法案が通れば、原発関連の情報に関しては、「特定有害活動の防止」と「テロ活動防止」の2分野に該当し二重の縛りが掛かりますから、殆ど全ての情報が特定秘密に指定されてしまいます。

原子力基本法では「公開」が原則ですが、例えばMOX燃料の安全性を証明する、品質に関する情報ですら、「商業上の秘密」という壁によって公開されることはありませんでした。避難を決める重要なSPEEDIの情報すら隠蔽されました。この日本で、さらに「隠蔽」を合法化する法案が成立すれば、国民は何も知らされないままに、様々な危害や被害を「受忍」するしかなくなります。少なくとも、国民に多大なる影響を与える原発情報に関しては(官民問わず公共の情報ですから)、「原発情報公開法」なるものを制定して、(警備情報以外は)原則全て公開すべきではないかと思うのです・・・

P.S. 参議院の決算委員会で、みんなの党の山田議員が、民間のコンサルティング会社に同法案の研修マニュアルを40冊(500万円で)外注していたことについて、40冊で(コピーもしてはいけないそうで)どのような啓発活動ができるのかと糾(ただ)していました。政府は法案さえ通れば、良いのでしょう。縛りを掛けて、隠蔽を合法化できれば満足なのでしょう。でも国民は原発事故で「啓発」されました。いくら隠しても、隠し切れないものがあると思います。隠せば隠すほど、顕わになるものがあると思うのです・・・

P.S.2 (某報道によると)「汚染水制御特措法」の原案が出たそうです。「東電による汚染水の流出防止が困難な場合に、国が主体的に対策を行なう」と明記、処理費用は「償還を請求できる」としています。また、原発周辺の放射線量を国が測定するとのことです。(これまでも書いてきましたが)最早、東電では汚染水のコントロールは無理だと思います。今尚、原子力災害が継続しているわけですから、(「困難な場合」などと悠長なことを言わずに)一刻も早く、根本的な対策を講じて戴きたいと思うのです・・・

P.S.3 今日から使用済燃料の取り出し作業が始まるそうです。実は、(燃料集合体を入れた)キャスクを水中から取り出してから、蓋を閉じるそうです。作業は遠隔操作だと思いますし対策はとっていると思うのですが、高い放射線による作業員の方の被曝がないか心配です。ただ、事故がないように・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年11月26日)

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