プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

護岸の地下水から310万ベクレルのβ線

2014-01-22 12:26:28 | 日記
福島第1原発の1、2号機のタービン建屋東側の護岸の(20日に採取した)地下水から、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が(1ℓ当たり)310万ベクレル検出されました。過去最高値です。(以下、引用は『朝日新聞』)昨年(同じ観測井戸かは分かりませんが)同じく1号機海側の観測井戸から(11月28日に)採取された地下水からストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が(1ℓ当たり)110万ベクレル検出されています。

東電はこの護岸で(昨年来)、高濃度の汚染水が海に流れ出さないように、(観測井戸近くの)ウェルポイントという井戸から放射能汚染した地下水を汲み上げています。前回同様東電は、「吸い上げることで周囲から放射性物質が集まっている可能性がある」と同じ説明を繰り返していますが、汚染が広がっていると考えるべきだと思います・・・

P.S. 福島第1原発の敷地南側G6エリアには、(漏出した地下貯水槽から)高濃度の放射能汚染水がタンクに移送されましたが、その影響で(外部との)敷地境界線の線量が、昨年5月には7.8mSv(年間)、12月には8,0mSvに上昇していると東電は推計しています。福島第1原発の廃炉実施計画では、(敷地外への影響を小さくする為)敷地境界の線量を年1mSv未満とすることになっているそうです。敷地外には住民の方はいませんが、廃炉を実施するには、敷地境界で年1mSv未満でなければいけないということになると、現在、年間追加被曝1mSvを超える汚染地域で暮らしている方々は、この基準をどのように受け止めれば良いのでしょうか?・・・

P.S.2 タンク周辺の線量が上がっている原因は、汚染水に含まれるストロンチウムなどが出したベータ線が、タンクの鉄などとの反応でエックス線を生じているため空間線量が上がるのだそうです。そうなると、(防護服を着ていても、内部被曝は防げても、外部被曝は防げませんから)タンクの周辺で作業しなければならない作業員の方の被曝線量が上がります。いずれにしても、岩盤のしっかりとした高台に、10万トン級の大型タンクを設置して、汚染水漏れの続く簡易タンクのエリアで作業しなくて済む環境を、一刻も早く整備して戴きたいと思うのです・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年1月22日)

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