プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

昆虫の遺伝子異常

2013-03-11 10:01:01 | 日記
 (某番組の特集によると)放射能で汚染された地域では、鳥類や昆虫が減少し、植物の葉の先端が縮み、いびつな形になるなど遺伝物質の破壊が進んでいるようです。

 (先日は鳥の異常について書きましたが、)鳥の餌となる昆虫について、日本生態学界の調査では、原発事故までは見られなかったヤマトシジミの奇形が、原発周辺で採取された個体から発見されています。2011年9月の調査では、触覚の長さや形、色や模様がおかしいものや、足が短いなどの異常が観察されています。その異常発生率は、つくば(茨城県)で約7%ですが、福島では35%の異常が見られました。12年5月には、汚染した植物を幼虫に与えたところ、異常個体が生まれています。やはり原発事故によって飛散した放射性物質の影響だと考えられます。

 さらに、異常個体同士を交配すると、眼の陥没ものや、胸部に腫瘍をもつ個体も発生、世代を重ねるにつれて異常が増加しています。ちなみに、ヤマトシジミの世代交代は1ヶ月で、事故後明らかに質の違う異常が、眼や足に出ているというのです。また、(計画的避難区域の)川俣町で採取されたアブラムシにも、(脱皮が上手くいかず)口が壊死していたり、2つの腹部を持つなど、やはりそれまでには見られなかった奇形が現れています。やはり、福島では異常の発生率が他県と比べて群を抜いて多かったとのことです。(福島県以外の汚染も同様ですが)昆虫の放射能汚染、そして遺伝子レベルでの破壊が進んでいるということのようです・・・

P.S, 震災から2年が経ちました。しかし被災地は、復興からは程遠い情況にあるようです。さらに原発事故による被災地は、未だ時間が止まったままのように思います。でも、止まったままならまだマシなのかも知れません。昨日は原発の集会がありましたが、(各県で集会がもたれたようで)参加する人は随分と減りました。残念ですが、原発事故への関心も薄れ、被災地への思いも風化しつつあるように感じるのです。そして放射能汚染の影響だけが、静かに広がりつつあるように思うのです・・・

P.S.2 (『FRIDAY』を立ち読みしたのですが)ドイツのコーブレイン博士によると、チェルノブイリ事故後、(当時の)西ドイツでは、(不幸にも)早期新生児の死亡率が急増しています。実際福島でも、事故後2ヶ月経った5月には、100人中7人の赤ちゃんが亡くなり、死亡率が上昇しています。事故による放射線、放射性物質の影響で、死亡したと考えられます。また甲状腺癌についても、3,800人に1人の割合で発生するとの推測が出ています。実にチェルノブイリの4倍以上の数字です。非常に深刻な事態だと思います・・・

P.S.3 津波に流された犠牲者の方々、避難によって亡くなられた方々、放射性物質によって命を落とした赤ちゃん、全ての犠牲者の方々の魂に対して、心からの祈りを捧げたいと思います。(南無釈迦無尼仏 南無釈迦無尼仏 南無釈迦無尼仏)

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年3月11日)

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