プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

日本丸の沈没と「吉田調書」

2014-06-09 09:23:20 | 日記
 韓国の大型フェリー船の沈没事故、読者の皆様も原発事故と重ねながら(慙愧に耐えない思い出)見られていた方も多かったのではないでしょうか?日本全体を超大型の「日本丸」とすると、福島第1原発は座礁した客船の腹部と言えるかと思います。そして福島及び周辺の住民は、「日本丸」の乗客です。セオル号の乗客同様、保安院の検査官、同原発の殆どの所員が逃げる中、住民は一切の情報を与えられず被曝を強いられました。

 韓国同様、原発を運営する電力会社の杜撰な安全管理と利益優先の体質、管理する原子力安全・保安院をはじめとする政府と電力会社との癒着、そして何より国民には何も知らせないという「隠蔽体質」は、問題の本質を隠し、事故の原因を有耶無耶にし、自らの責任を逃れようとの意図を感じます。実際、(何人かの「天上がり」こそありましたが)自己の責任をとって只の1人も辞めることはありませんでした。

 (繰り返しになりますが)「吉田調書」をはじめとする(772人の)「聴取書」及びテレビ会議の録画記録は、事故時におけるボイスレコーダー同様、事故原因を解明するための貴重な「資料」になります。また、刑事責任を追求するためは極めて重要な「証拠」となります。奇しくも先日、東電株主代表訴訟の原告の方々が、調書を保管している内閣官房に対して、それら「調書」の開示請求を行ないました。同原告にとってそれらの「調書」は正しく裁判になくてならなない「証拠」ですから、その開示を求めるのは当然のことだと思います。開示されない場合は、さらに訴訟を提起する方針だということです。(参照・引用は『朝日新聞』)

 吉田元所長は、聴取に当たって、「ほぼそのままの形で公にされる可能性がある」との説明に、「結構でございます」と答えられています。「上申書」を理由に政府は公開を拒否していますが、むしり「上申書」は情報を隠蔽しようとの東電や政府の意を酌んで(或いは圧力を受けて)提出した(させられた)ものではないかと思います。事実を明らかにしたい、それが現場の責任者として(命懸けでF1を守った)故吉田元所長の本当の「願い」ではないかと(私は)感じます。

 また、当時聴取を受けた民主党菅内閣の主要閣僚らで、聴取を受けたことを明らかにした11人の内、高木元文科大臣や細野元首相補佐官ら(条件付の方を含め)10人は、調書の公開を容認しています。聴取(ヒアリング)自体は原則として非公開かつ少人数だったとのことで、聴取内容は「相手方が公開を了承している場合は、適宜の方法で行なう」とのことでした。当然、吉田元所長も「了承」していた訳ですし、他の方も(そうでない方は別ですが)同様の説明に「了承」していたと思われます。必然的に「開示」するべきものと思います・・・

P.S. 条件付で公開を容認した菅元首相は、「今の(安倍)政権が恣意的なやり方をしないなら、できる限り公開するべきだ」と述べています。枝野元官房長官も、「政治の介入などによって、公開対象や公開部分になどについて恣意的で変更したものとならなければ、公開しても構わない」としています。また、寺田元首相補佐官は、「公開して欲しいと強く望む。私の記憶は公共財だと考えている」と発言しておられます。公共財は「公け」でなければいけないと思います・・・

P.S.2 田植えが無事に終わり、ほっとしています。後は水の管理と水草対策です。只、作物の生育は天候次第ですから、私のできることは殆どありません。猛暑が予想される西日本です。天気を気に掛けながら、今年も収穫できるように祈るばかりです・・・

P.S.3 「花子とアン」、この1ヶ月「こぴっと」の大盤振る舞いでした。「じぇじぇじぇ」に次いで、流行語大賞を狙っているようです。でも「アナ雪」旋風には適わないかもしれません。W受賞に持ち込みたいのかもしれませんが。いずれにしても、(甲状腺異常の)バセドー病で活動休止をされていた絢香さんの歌声(主題歌)が聴けたのは嬉しかったです。(体調さえ回復していれば)紅白に出てもらいたいと思うのですが。「アナ雪」の「ありのままで」も、松さんはじめお三人が、「紅白」で熱唱して戴けると嬉しいと思います。(済みません、欲深で)あと美輪さんも「愛の賛歌」をお願いできればと思うのですが。もう擦る胡麻はありません。こぴっとごきげんよう、さようなら・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年6月9日)

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