プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

除染は効果がない!?

2012-02-17 10:54:48 | 日記
 福島の被災者の方々へのアンケート調査によると、除染効果は(あまり)ないと考えている人が8割に上るとのことです。「広大な山林や農地などすべてを除染しないと意味がない」と考える人が多く、「膨大な金を掛けるだけの効果があるのか。除染を終えないで緊急時避難準備区域を解除するとか、安全だから住民に帰って来い」とか言うのは、順番がおかしい」と、除染の実効性は勿論、避難解除や帰還に対しても疑問を抱かれています。(引用は『朝日新聞』 )

 また、(当然ながら)住民の方々が一番心配しているのは「放射線の影響と健康」で、「福島県が実施している健康管理調査については、『あまり評価しない』と『全く評価しない』が合わせて6割となっており、順番待ちの状態が続くWBCの内部被曝検査等、実質的に何も対策を講じてくれていないと感じておられる方が多いのではないかと思います。

 市町村の復興の取り組みについても、7割以上が、あまり或いは全く評価しないとしており、生計の目途がたっていない人が45%で、目途が立っている人の多くも、年金や東電からの補償金で生活しており、依然として厳しく先の見えない避難生活が続いていることが覗えます・・・

P.S. 正直、膨大な面積の山林を除いて除染しても、風が吹けば放射性物質は飛散しますし、雨が降れば山頂から川下へと放射性物質は流されていきます。コンクリートに染み付いたセシウムは、高圧洗浄器でもなかなか落ちないようです。田畑の土を数センチといえども、取り除くのはとても大変なことです。しかも、線量の高い地域で除染を行なっても、1mSvを超える状況で、住民の方が帰還されるとは思えません。除染という無駄な公共事業を行なうよりは、(年間5mSvを超える)避難すべき土地は、今からでも避難指示を出し、雇用の創出に全力を上げ、その為に税金を早く投入すべきです。帰還できない苦しみを抱えていても、やはり生活が大切です。その生活を守る施策を、被災者の方々は、一刻も早く実施してもらいたいと願っているように思うのです・・・

P.S. 伊方原発から、グリーンピースの若者たちと飛ばした紙風船が、(当日及び翌日には)松山市府中(東北東約67キロ)や四万十川河口(南東約85キロ)で発見されています。松山から伊方までは、車で約1時間半ですが、風に乗った放射性物質は、あっという間に、しかも広い範囲に広がることが、このような単純な実験でも証明されました。(正直、余り期待していなかったのです、済みません)一旦事故が起これば、100キロや200キロ圏内では、被害は免れそうにはないようです・・・

P.S.2 事故を受け、30キロ圏内を対象とした避難訓練が、伊方周辺の4市町の住民によって実施されましたが、その避難先が私の住む松前町や隣接する松山市でした。(風向きにもよるのですが、春から秋にかけてなら)浪江町や飯舘村に当たる場所です。はっきり言って、避難先ではなく、避難対象地域となるべき場所に、避難してどうなるのでしょうか?1次避難でも、少なくとも50~80キロは(しかも風下ではない)場所を想定して、移動しなければ意味はありません。今回の約9500人規模の避難でも、避難ルートや避難手段に大いに不安と課題が見えてきたとのことです。実際、被曝なしに避難し切れるものではない、というのが実感でしょう。しかも、情報を隠蔽されたのでは、自分自分の身を守る術すらないのです・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成24年2月17日)

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