COVID-19 cases per population by country, as of January 12, 2022
世界各国の感染による影響は、人口あたりの新規感染者数【感染密度】を確認すれば、感染や濃厚接触で隔離される人々の割合が分かるので、社会的な影響レベルがより正確に把握できます。
『 世界の国別・日別、感染密度推移一覧表 』
New infection case per popuration by country and day
全世界での新型コロナウイルスによる感染状況は、英国やフランス、イタリア、米国、カナダなどの諸国での感染拡大よる社会的な影響が大きく、西アジア(中東)と中米・カリブ海諸国などでも【感染密度】が高く社会的影響が深刻な感染拡大が始まっています。
今後の予想は、世界の主要国では昨年多く行なわれたロックダウン政策を採らない国が多い為、感染力が強いと言われているオミクロン変異株の影響と相まって、今後 3週間は新規感染者数は一気に増え続け、更に過去最多記録の更新を続けるでしょう。
『 地域別、感染傾向 』
世界各国の【感染密度】の状況を見れば、深刻なレベルの【感染密度】を記録し続けた英国はピークを過ぎ、代わって米国やスウェーデンが過去最多レベルの【感染密度】を更新し続けています。が、それら以上に注目すべ国は英国を遥かに凌ぐ【感染密度】を記録しているオーストラリアや、このグラフには出ていませんが、フランスやイスラエルでは世界で最も深刻な【感染密度】を記録しています。
そして、それら以外のアフリカ大陸諸国や中央・東アジア諸国の大半では、現在は、比較的低い【感染密度】を保っています。
< 欧州 / Europe >
欧州は、フランスやアイルランドでの記録的な感染拡大やギリシャやキプロス、バルカン半島諸国などで感染拡大で深刻なレベルの【感染密度】を記録して、全体的に感染被害を増している様子がはっきり表れています。
が、英国やアイスランドではピークを超えて減少を始めている様子が表われており、今後は、2~3週間後には他諸国も同様な状況になる事が期待されます。
< アフリカ / Africa >
オミクロン株の発見を正直に報告した南アフリカではピークを過ぎた様子です。が、ワクチン完全接種率が 30%に留まっている為か、英国などとは異なる推移を見せています。また、観光立国の島嶼国・カーボベルデは、世界の他の同様な島嶼国と同様に、非常に高い【感染密度】が続く深刻な状況です。
< アジア / Asia >
高い【感染密度】で懸念される国はイスラエルです。同国は積極的なワクチン接種政策で世界をリードしていますが、ワクチン完全接種率は米国と同様に 60%程度に留まっている為か、民族や宗教的な課題が内在しているのか、米国と同様に急激な感染拡大に襲われています。また、近隣のトルコや島嶼国のモルディブでも【感染密度】が急激に高まり、モンゴルやベトナムでも後を追う様に高まっています。
一報、懸念が報道される国・インドは、オミクロン株の影響と思われる感染拡大が始まっていますが、約 14億人の人口の国ですから、他国と比較すれば決して深刻なレベルの【感染密度】にはなり難いでしょう。
< 大洋州 / Oceania >
また、人流制限やロックダウン政策で、世界的に最も抑制できた国の一つと認識されているオーストラリアですが、現在、過去最多の新規感染者を記録して、世界最悪レベルの【感染密度】を記録しています。余談ですが、この事と積極的にワクチン接種政策を進めてきた事が、ワクチン接種反対を唱えて各国の感染防止対策に敬意を払わないテニス選手世界一の称号の選手の入国に対して、大会開催を行なう州政府は別として、連邦政府や国民が反感を持ったとしても不思議はないでしょう。
< 北米 / Northern America >
常に話題に出る米国など、北米2ヶ国は深刻な感染拡大が続き、特に米国はワクチン接種率が 約60%と決して高くない事が影響しているのか、ワクチン未接種者の感染者が多く、感染力の高いウイルスによって過去最多の感染者数を記録しています。そして、医療保険体制に脆弱な面がある事もあってか、多くの死亡者を記録していますが、連邦政府の権限も限られている為、当面は現状のまま推移すると思われます。
< 中米 / Central America、Caribbean >
懸念されるのは中米のカリブ海諸国と南米諸国です。カリブ海諸国では引き続き深刻な感染状況が続いているものの、メディアで取り上げられる事はなく、世界から忘れられた地域になっています。時折は話題に挙がる南アフリカと較べると、本当に理不尽な事です。
< 南米 / Southern America >
アルゼンチンで始まった感染拡大の波は徐々に大陸諸国に伝わり、最も人口の多いブラジルでも感染拡大が始まり、今後最も注意が必要な地域の一つです。
なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です
Source:#OCHA ( https://www.unocha.org/ )
#COVID19
#オミクロン株
https://gra-npo.org