この一覧表は、各都道府県別に、前週と比較して新規感染者が増えた増加率や、人口あたりの新規感染者や治療中患者数の増加率、人口あたりの死亡者数の増加率など数値で表し、感染被害の深刻度を他の都道府県と比較して理解する助けになります。
さらに 被害と影響が悪い箇所は黄色で欄を塗り、良い結果を出している箇所は薄いピンク色で欄を塗って識別しているので、各都道府県別の医療体制などを勘案すれば、医療機関などが直面している状況や、住民の人々が感じている恐れの度合いも推定する事が出来ます。
『 都道府県別、感染被害一覧 』
全国的には感染被害はほぼ収まっていると言えますが、「沖縄県」は明らかに突出して感染被害を受け続けている事がはっきり見えてきています。
人口が約 140万人の沖縄県で、先週一週間に12名の方が亡くなっています。 これは、人口が約10倍の 東京都に当てはめると、一週間で 約 120名近い人が亡くなっている状況と同じです。それは、9月11から17日までの一週間、東京都が人口比で最も多くの死亡者数を記録した時の 133名に相当する人数です。
ほぼ全域が陸続きで、交通網も発達していて、医療水準が高い東京都で発生した高い人口比死亡者数が、現在、沖縄で発生している状況です。しかも、この沖縄県での死亡者数は最多期より減少しているのです。10月8日から15日の一週間、28名もの人が亡くなっていて、東京都に換算すれば 約280名もの方が亡くなっていて、沖縄県では今もそれに近い状態が続いているのです。
その要因として推測されるのは、沖縄本島を含めて10以上の島嶼で構成されて医療水準が異なる事、島嶼間での移送時間がかかる事、本州などから海外旅行に行けない人々が観光目的で訪れている事などが考えられますが、少なくとも、マスコミは沖縄県で続いている深刻な状況を報道して、同様な感染症が発生した際に備えて、亡くなる人が少なくなる対処方法を行政に求める必要はある筈です。
『 都道府県別、治療中患者数、重症者数、死亡者数 』
東京都で報告のあった 約 4千名もの新規感染者数を報告漏れをしていた件について述べます。
マスコミの報道によれば、4月から10月にかけて、保健所側から東京都への報告業務の際、様々な要因によって 4千名余りの報告漏れがあり、10月29日の時点で修正して、今後は保健所への細やかなフォローアップなど再発防止を努めていくとの事でした。
が、別な見方をすれば、6ヶ月以上の長い期間に亘り、東京都は保健所との間で新規感染者数の “すり合わせ” を怠っていたという事です。適切な処理を行なう為には二重三重の確認は必要で、相互に 感染者数と入院治療者数、自宅等療養者数などを出して照合すれば容易に判明する事柄で、少なくとも 6ヶ月もの期間は照合されていなかった事を示しています。
そして、この事は、新規感染者数だけに留まらず、自宅療養を選択せざるを得なかった人々の人数の照合も充分に行なわれていなかった事も暗示しており、東京都は、単に「保健所が ・・」というのではなく、エクセル一つで出来る照合システムを稼働させていなかった事を反省すべきだと思います。
出典 : 厚生労働省
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