goo blog サービス終了のお知らせ 

ミュンヘンなんて、どこ吹く風

ミュンヘン工科大留学、ロンドンの設計事務所HCLA勤務を経て
群馬で建築設計に携わりつつ、京都で研究に励む日々の記録

鎌倉その2 由比ガ浜

2005-08-17 15:14:53 | 留学準備
こんなに晴れて気持ちのよい日に、鎌倉まで来て海入らないはずがないよね!ということで由比ガ浜に来た。意外にすいている。今は浜辺で休憩中。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鎌倉その1 鶴岡八幡宮

2005-08-17 13:19:51 | 留学準備
十時に大学に集合し、友達たちと7人で鎌倉小旅行へ。
今最初の目的地、鶴岡八幡宮に着いたところ。これから神奈川県立近代美術館鎌倉館および鎌倉別館も見に行くつもり。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメリカでよろしいですか?

2005-08-17 07:22:35 | 留学準備
時間ができたので、留学関係資料の整理を試みる。
片付けついでに、要求されていた成績証明書や在学証明書の「原本」をミュンヘン工科大学の担当者さんに送るため、郵便局の時間外窓口へ。
「エアーメイルでお願いします」「(しげしげと封筒を見て)…送付先はアメリカでよろしいですか?」「え?いえ、ミュンヘンです。ドイツのミュンヘンです」「あて先に国名が入ってませんよ。念のために書いてもらえますか」「わかりました。あぁ、えぇと…。ドイツ語で“ドイツ”ってどう書くんでしたっけ?」「いやあ、ちょっとわかんないですねえ」「そうですよね…GERMANYにしときます」こんなんで大丈夫なのか僕!?
今家に帰って調べたらドイツ語でドイツはDeutschだった。…もう忘れないと思う。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セミの季節

2005-08-17 05:10:42 | 留学準備
地震の揺れで目が覚める。
慌ててテレビをつけると東京は震度4。震源地の宮城では震度6弱。最近地震が多い。

地震のため徐行運転の大江戸線に乗って、待ち合わせ場所に向かう。
今日から某設計事務所でバイトをさせてもらうことになった。僕を誘ってくれた友達と駅前で落ち合い、一緒にその設計事務所が入る高層ビルへ向かう。エレベータで30階へ。アルバイト用の出勤表に名前と時刻を記入し、執務証バッジを受け取る。今日でアルバイト一週間目の友達は慣れた手つき。イメージしていたこざっぱりとしたオフィス、というよりは大学の製図室に近い空気を感じる。大事務所といえどもそういうものなんだな。今日は夏休み中なので人は少ないということを聞いて、良心的な事務所だと安心する。ここから先はあまり詳しくは書けないが、友達がCADで図面を引き、僕は模型をつくり、時々担当者さんに指示を仰ぎ、たまに偉い人が様子を見に来て担当者さんと議論し、それを踏まえて担当者さんはまた僕らに指示を出すといった感じで進んでいった。現時点での最新案の模型が完成したところで帰らせてもらう。勤務票に時刻を書き込むとちょうど五時間たっていた。時給はいくらもらえるのだろう?それが目的ではまったくないけれど。働き振りからすればタダでも申し訳ないぐらいではあるが、その金額に純粋に興味がある。

閉店時間間際のレモン画翠で模型材料を調達してから大学へ。
昨日に引き続きコンペミーティング。僕が明日一日作業ができないということで、今夜は二人で朝まで頑張ってしまうことに。
休憩時間に二人で学内のローソンまで歩く途中、幼虫から成虫にまさに羽化しようとしている途中のセミを見つける。抜け殻の背を割って出てきた弱々しい成虫はまだ体も真っ白。覗き込んでよくみると少しずつ体をよじらせているのがわかるが、羽化が完了するにはまだまだ時間がかかりそうだ。何年間も地中の中に幼虫としていて、わずか数日間だけ地上に出たときに子孫を残すため生殖活動する、というセミの一生は、とてもじゃないが合理的とは思えない。「ただ“生きるため”だけに生きている地中での数年間は、何のためにあるんだろう。生物としての重要な活動は最後の数日間で急ぎ足なのに。セミって非合理的じゃない?」「でもそれが本当に非合理的なら、とっくにセミは絶滅してるんじゃないかな」
夜通しああだこうだと議論して、手を動かして、またああだこうだと言い合って、当面のたたき台になりそうな案ができた。なんだか模型がかっこいいけれど、これを明後日以降どれだけ壊せるかが勝負だろう。…と、二人で確認し合い、解散。そこかしこで鳴くセミの声を聞きながら家路につく。セミの季節。



Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あまやどりの本屋で

2005-08-16 02:08:22 | 留学準備
二時に院生室に集合。
カワシマコミヤマ+マンモス設計集団でこの夏二つ目のコンペに着手する。しばらくフリートークでブレインストーミングしてから、スタディのための模型をつくり始める。今日はここまでで作業終了。明日まで各自で妄想を継続することとする。

八時半からNOVA。
今日もノリで乗り切ってしまった。

雷鳴が轟く中、御茶ノ水から自転車で帰る。
途中、雨がポツリポツリと降り出したかと思うと突如本降りに。慌てて近くの本屋に避難した。雨が小降りになるまで、一時間半くらいそこで雨宿り。普段読んだこともないような雑誌まで片っ端から読みふけった。こんな天気なのでさすがに定員も立ち読みを大目に見ている様子。びしょぬれの人たちがポツリポツリと中に逃げ込んでくる。
『H』という雑誌に載っていたお笑いコンビ「ダブルブッキング」のインタビューが面白かった。デビューしてからとんとん拍子に若手有望株へとステップアップしていった彼らだったが、更なる飛躍を求めて電波少年に出演したことが裏目に出てしまう。「箱男」と題されたその企画。「人間を信じられないお笑い芸人」という設定で“箱”の中に閉じこもった川本が、「人の善意」(箱を押してもらったり、食事をもらったり)だけによって、出身地の九州から黒田の待つ東京まで戻ってくるという企画。しかし、知名度アップと引き換えに貼られてしまった「毒吐き芸」のレッテルがイメージダウンにつながり、仕事は激減。「箱男」のイメージを脱し「ダブルブッキング」としてもう一度出発しなおすまでには、数年の歳月が必要だったそうだ。お笑いブームに乗って再び注目されだした今、二人はお互いを語る。黒田「僕、考えても面白いこと思いつかないんですよ。一方で、うちの相方は構成がまったくできないんです。だから僕が本を書いていって、ここで笑いがほしいなあってところで、何か面白いことない?って相方に」。川本「相方は社交的で、笑顔でダークな笑いを中和するムードメーカーなんです」。インタビュアーは「(ネタ作りで)黒田は何もやっていないらしい」という予備情報を持って楽屋を訪れたそうだが、期待を裏切って、真剣なまなざしで紙芝居ネタ用のフリップになにやら書き込んでいる様子の黒田。しかしよく見ると、川本が書いた線をマジックペンで太くなぞっているだけだったとか…。ちなみにコンビ結成は98年。カラオケボックスのバイトで出会ったという対照的な二人だが、大学院を中退させてまでして相方をお笑いに引き込んだのは、川本の方だったそうだ。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どんな部屋かな?

2005-08-15 13:29:16 | 留学準備
ミュンヘン工科大学の学生部らしきところから手紙が届く。
下宿先が確保できたとの連絡。Felsennelkenangerというところらしい(どんなところだ?)。一人部屋で、キッチン、風呂トイレは共同。リネン系や食器、家具は自分で用意する。家賃は260EURO(四万五千円くらい?)。「この提案に同意するなら次の用紙に必要事項を記入してすぐ投函すること。期日までに届かなかった場合はお気に召さなかったものと判断します」とあったのですぐさま投函。念のためFAXでも送信しておこう。10月1日から契約がスタートするらしい。うちの大学からは「10月1日以降にミュンヘンに到着すること」と言い渡されているのでちょうどよかった。宿舎が決まり、安心感が増す。
しかしよく読むと、「以下の場所に部屋の鍵を取りにくること。ただし10月1日と2日は週末なのでオフィスは休み。3日も祝日で休み」との注意書きが。え、それって結局4日以降しか部屋には入れないって事だよね…?
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝顔に、釣瓶とられて

2005-08-15 12:17:11 | 留学準備
ホームページの更新が途絶え気味である。
あっちもこっちも平等に更新できる気がしないので、これからしばらくは「あっち=ホームページ」をblogの補完サイト的に使うことに。詳しくは「あっち」にのっけた「更新が停滞している現状についての申し開き」を。

「朝顔に 釣瓶とられて もらい水」

余談だけど、この言葉好き。そんなふうに思える風流人の心の余裕がすき。
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミエナイチカラが僕を

2005-08-15 03:54:55 | 留学準備
十二時半からNOVA。久しぶりのNOVA。
10分ほど遅刻したら、こんな日に限ってラッキー・マントゥーマン。誰もいないブースに入ると、教員室からチラチラ覗いていたのか「待ってたわよ~」といった感じで先生登場。ジブリ映画に出てきそうな、主人公の身近にいる頼れるおばさんって感じの人。思いっきり笑顔で「ごめんなさい~」と平謝り。ところで何も言わずに予約したらZONEがDに戻っていた。Eのテキストを持っていってしまい、あわてて受付でDのテキストを借りる。
雑談からスタート。予想していたとおり「あんた、せっかくの夏休みになにNOVAなんて来てるのよ」ってな質問が来る。でも昨日は花火見に行きましたよーと説明したら、先生も見に行ったことがあるらしく「昨日は雨降ってたけど中止にならなかったの?私は何回か中止になってがっかりした経験があるわ」。お台場から見たというと「え、お台場からも見れるの?私は芝浦に知り合いがいるので彼の部屋から見たわよ」「お台場は花火会場を挟んで芝浦の向かい側なんですよ」「あら、確かにそうだったわね」。
今日のレッスンは移動手段についてディスカッションする練習。オーストラリアでは都市から都市への移動手段はバスと飛行機と電車があり、値段も時間もたいして差はないのだという。座席の良し悪しや眺望の良し悪しによって人は移動手段を選ぶ。「僕なら海沿いを走るこのバス路線を選びますね。海の景色が綺麗そうじゃないですか」「残念ねえ。たいていは夜行バスよ。それに昼間乗ったとしてもどこまで行っても同じ海の景色だから、8時間も乗ったら飽きるんじゃない?」「夜行バスだったか~残念。それに8時間は確かに飽きますね」
次は東京からどこか日本の別の都市への移動について、いろいろな手段を考える練習。テキストに挙げられた移動手段を「簡単/難しい」「楽/つらい」「安い/高い」などといった評価軸で検討する。僕は身近なところで新潟までの移動手段を考えた。「飛行機は高い上に時間もかかる。普通の電車は安いが時間がかかる。新幹線は速いし高くもないが目的地まで直接は行けない」といった感じ。「日本人は電車の中では静かだって聞いてたけど、最近はオーストラリア以上にうるさいわねえ。私のほうがむしろおとなしくしてしまうもの。アイロニーだわ(笑)」とは先生の弁。「一番効率がいいのは車で行くこと。でも僕は免許持ってないので無理」と言ったら「あんた、何歳よ~」と言われた。
「タクシーでも同じだけど、VERYVERY高いので普通は使わない」と言ったら、「VERYVERYってどれくらい?説明できる?」と聞かれた。「VERYVERY」という表現はよくないらしい。基準が人ぞれぞれであいまいだし、軽く聞こえると言う。それよりはextraordinaryやextreamlyを使った方がわかってもらえるとのこと。もし感情のこもった表現にしたいなら、「v~ery」みたいな感じで「タメ」を使うとよいそうだ。他にも僕が使った回りくどい表現や破戒表現を「それを一単語で言うと何だと思う?」と言って笑顔で直してくれた。今日の先生もとっても良心的。
「歩いていくのは絶対無理。自転車で行くのも無理」と言ったら、「あら。新潟なんて近いもんだわ。私の友達は自転車で東京から青森まで行ったわよ」少し話がずれて、旅の目的は道中にあるのか、目的地にあるのかという議論に。どちらかというと道中を楽しむ派かな。目的地のない旅のほうがすき。
先生は今日このレッスンが終わったら二週間休みを取ってオーストラリアに帰るらしい。そのせいか、終始思いっきりテンションが高かった。もう目なんてずっとニヤケちゃってて一本線になってたし。僕もそのテンションにつられてアゲアゲなままレッスン終了。なんだか、ノリで乗り切ってしまったような反省も残る久しぶりのレッスンだった。ノリでいけちゃう、そうか、これがゾーンDとEの差なのかも。

帰りに三省堂で公募ガイドを買う。
この夏の目標に「文章で腕試し(あわよくば賞金ゲット)」が加わった。

喫茶店を転々としながら読書。
DECoの課題図書『世界を動かす石油戦略』を読む。読みやすい。事実は小説より奇なりってホントだなあ。国際政治の世界も面白そうだなと思う。

夜、父の恩師でもあるA先生に電話。
はじめましての挨拶の後、ドイツ留学の相談をさせてもらったり、来週末の研究会の話を聞いたりする。初めて耳にする先生の声は、やさしそうな印象。ひとつひとつの言葉に経験を伴った重みを感じる。僕も参加するつもりだった長崎での見学会は残念ながら諸事情で中止になってしまったらしいが、来週直接会ってもらえることになった。感激。「すずきせんせいの研究室に入ったらしいね。いい研究室を選びましたね」「そういえば、君のお父さんも卒業論文はドイツでした。不思議なものだね。君はお父さんとよく似た道をたどっている」「こみやまくん、人と人とのつながりは大事なんですよ」


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界を動かすJUNK FOOD

2005-08-14 15:09:14 | 留学準備
携帯からBLOGを更新するテスト。
近所のマックでDECoの課題図書『世界を動かす石油戦略』を読んでるとこ。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夜空に上がる数万発の

2005-08-14 02:04:19 | 留学準備
九時半から青山でドイツ語講座。

先週休んでしまったので二週間ぶりの参加。追いつけないほどは進んでいないようなのでホッとする。まずは自分のプロフィールを紹介しあう練習。疑問文とその答え方の復習である。つづいて「Wie geht's?」を使った挨拶を習う。英語で言うところの「How are you?」である。最高に元気なときは親指を立てて「super!」と答えるらしい。発音は「ズーパー」。
ここからが今日のレッスンの本題。職業を尋ねる練習「Was sind Sie von Beruf?」。挿絵に描かれた本棚のようなビルの一部屋一部屋に、異なる職業の人が収まっている。単語リストの中から挿絵との組み合わせを選ぶ。辞書無しで挑んだが、Bauarbeiterだけは建築現場作業員だと字面で即座にわかった。女性の場合は語尾にinをつける。それを踏まえて、カードに自分の職業を書いて自己紹介しあう練習をする。このとき、このクラスに参加しているメンバーの多様性が明らかになった。この秋からミュンヘン大学で知的財産権の研究をする大学院生、ドイツ支局に転勤になった新聞記者、ドイツ系外資企業に勤める秘書、ドイツの音楽大学に留学したい新米ピアノ教師、ドイツに転勤するビジネスマンと近々結婚する元銀行員、同僚と二人で参加している現役銀行員、ワーキングホリデーでドイツに武者修行に行きたい家具デザイナー、美大を出るも建築に目覚めドイツで学びなおしたいと語る人…。こんなにいろんな夢を見させてくれるなんて、ドイツって素敵!かくいう自分は「Architekt」と少々ハッタリかましつつ、「でも今はまだこれですけどね」とぴらっとめくると裏には「Student(大学生)」と書いてあったりする小ネタを使ったりした。休憩時間に、さっき自己紹介しあった人たちと“日本語で”自己紹介しあう。そうか、この講座はこうやって同志を増やす場でもあるのだな。ミュンヘンに縁のある人が多くて驚く。現地でも顔を合わせてしまったりするのだろうか。後半は趣味・特技を説明する練習。「料理をつくるのは苦手ですが、食べるのは得意です」なんてベタな自己紹介をしてしまった。最後に、自己紹介“文”を書いてくる宿題が出て、今日はおしまい。前回も一緒だった人と今日も帰りが一緒になる。「先週レッスンを休まれてましたけど、忙しいんですか?」「ええ。コンペの提出直前だったもので。でもたった四回のレッスンのうちの一回ですからねえ。もったいないことしました。ハハハ」
最近自分の生活がblogのタイトルどおりになってしまっているなあ。危機感を感じ、携帯電話で明日のお昼過ぎにNOVAの予約を入れる。

そのまま大江戸線で新宿に出て、カメラのキタムラヘ。
報告が遅れたが、壊れたと思われていたデジタルカメラは奇跡の復活を果たしていたのである。実家から下宿に戻り、ダメ元で恐る恐る電源を入れると、聴きなれた駆動音とともに「捨てないで」とでも言いたげにせり出してくるレンズ!水没してすぐに電池を抜いて乾かしたのが功を奏したらしい。ショートはしていたはずなので後遺症が心配だが、とりあえず動く。なのでメンテナンスも兼ねて、一度カメラ屋に預けてみることにしたのである(まだ5年保障の範囲内だし)。しかし修理コーナーの担当者に聞くと「お盆を挟んでしまうので3週間はかかります」との返事。お盆後に持ってきても出来上がり時期は同じとのこと。どうせならお盆中も撮りたいからお盆過ぎに改めて持っていくことにした。

少し集合時間に遅刻して山手線で新橋駅のゆりかもめ乗り換え口へ。
環境系院生の花火見物(東京湾大華火祭)に誘われて、普段着のままちゃっかり飛び入り参加(すっかり心は環境系の子な僕)。きれいに染め抜かれた浴衣姿がまぶしい。足元からはカランコロンと夏らしい音。
大混雑に巻き込まれながらゆりかもめに乗ってお台場へ。慣れた足取りの友達にテクテクついていく。海沿いのレストランはどこも込んでいるので(しかも花火の時間は料金が10000円まで跳ね上がっちゃったりする)、道路に面した地上階のラーメン屋に入り四人で冷やしラーメン・冷やし中華を食べる。時刻は17時。花火が始まるのは19時なので、そろそろ見物場所確保のため移動。目指すは、フジテレビ系「もしもツアーズ」で紹介されていた穴場スポット、「夢の大橋」だ。妙にだだっぴろいその無骨な橋は、目の前の首都高がちょういと邪魔なほかは視界をさえぎる高層建築はなく、人もあまりいない(駅から少し歩くせいかな?とは友達の弁)。混雑したコンビニでレジャーシートと飲み物を買う。レジ待ちの列が店内をぐるりと一周。さすが70万人が集まるという花火大会だけのことはある。
降り出した雨が本降りになる。空はほとんど切れ目のない厚い雲に覆われている。コンビニで買ったアイスを傘をさしながら食べている僕らは、予行演習でポツポツと上がるミニ花火や、行きかう人の話し声、遠くで聞こえる拡声器を通した声、などに耳をそばだてる。「(中止の場合、どんな風に情報が入るのかなあ)」。追い討ちをかけるように、遅れて合流する友達から「今ゆりかもめの駅です。中止になったらしいと話している人がいます」との連絡が。「このままじゃ帰れない!雨は絶対止む!」と言ってぷくっとふくれる友達のほほ。花火の方向に背を向けて傘をさしながらベンチに座った僕らの背後で、まさに時刻が七時に変わろうかとしたそのとき…!

一筋の光が立ち上って閃光とともに破裂したのを皮切りに、橋の上で起きた静かな歓声をかき消すようにして、次々に光の玉が破裂する。それからおよそ一時間半、僕らは「ああ…」「おお…」と言葉にならない声を上げながら、シートなんて座っていられずに総立ちで、つぎつぎ現れる光の行方をお台場の空に追い続けたのであった。

大会中盤で無事合流した友達が買って来てくれたプリングルスとラングドシャクッキーを食べながら、花火が終わって人影がまばらな橋の上で、花火の余韻を楽しむ僕ら。ジメッとした空気を残し、雨はすっかり上がっていた。夜の海風は涼しい。

混雑するゆりかもめに5人で揺られ、新橋駅で解散。
今まで花火大会なんてなんの興味もなかったのに、花火見物の誘いに即答で飛びついちゃったのは、ドイツへの出発が近づいているから?そんな僕を見て「ミュンヘンに浴衣を持っていったらどう?役立つかもよ」と友達。ミュンヘン行きが僕の日本人としてのアイデンティティを刺激しているのかな。




Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする