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ミュンヘンなんて、どこ吹く風

ミュンヘン工科大留学、ロンドンの設計事務所HCLA勤務を経て
群馬で建築設計に携わりつつ、京都で研究に励む日々の記録

ドイツ行ってきます

2006-06-20 08:43:43 | 帰国・コンペな日々
今は成田空港に向かう電車の中。ミュンヘンに着いたら懐かしく感じるのかな。

今成田空港の中のYahoo!Cafeでメールチェックしてます。何時間いても無料。

アエロフロート空港でまずモスクワまで行きます。パイロットの腕は世界一らしい。
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ひととおり/これから

2006-06-16 05:32:00 | 帰国・コンペな日々
九時半起床。十時からなんばせんせいの大学院講義。先週に引き続きメタル建築論。先生の話が昔よりもずっと理解できるようになってきた。と同時に、今自分が考えてることってすべて先生のウケウリじゃんってことに気づく。講義の終わりに、鉄の使われ方が今後“線”から“面”へシフトすると鉄は必ずしも軽量化に向かわないかもしれないという話があった。軽量化の本質的意義をきちんと定義できないと、僕の修論は瓦解する。資源には限りがあるから物質量の少ない建築を、というほど単純ではなさそう。講義終了後、生協の書籍部で「メタル建築論」を収録した『シリーズ都市・建築・歴史9 材料・生産の時代』を購入。既往研究一つ目。

午後から図書室で「設備とデザイン」原稿のための事例収集に合流。閉館時間まで分担して古い『新建築』を読みまくる。ここ数日間で何百もの住宅を見ている。

来週からのドイツ旅行中にいくつかお使いをすることになった。日本を離れて一週間ドイツに行く大義名分ができた(かな?) 20日夜にミュンヘンに着いて、26日昼にミュンヘンを発ちます。その間の訪問都市は未定。シュトゥットガルトは絶対。

ダージリンで晩ゴハンを食べて、院生室で修論準備。 『メタル建築論』『スーパーシェッズ』等を参照しながら、最初期の鉄骨構造物をひととおりリスト化してみる。


その後は、院生室で一人ボーっといろんな人のブログを読み漁ってそのまま朝。
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風邪気味

2006-06-15 01:17:22 | 帰国・コンペな日々
月曜日
夕方、出版社の編集担当の方と環境系院生室でミーティング。論の流れを確認し、リストの事例収集の範囲をさらに広げて欲しいと注文をいただく。以後雑談。

晩飯を食べたあと、電車で実家に帰る。W杯の日本対オーストラリア戦を両親とテレビで観て、そのまま朝まで話しこむ。大学のこと、就職のこと、将来のこと。

火曜日
用意してもらった朝飯を腹いっぱい食べて、東京にとんぼ返り。十一時に三田で待ち合わせてArchiTV班の敷地調査。商店街の学生向け食堂で昼飯にナポリタンを食う。帰りに上野の旅行代理店でミュンヘン行きの航空券を受け取ってから大学に戻り、DECoの「設備とデザイン」原稿班の事例収集に合流。図書館閉館後もそのまま環境系院生室でリストづくりを続け、そのまま七時からDECo会。各プロジェクトの経過報告と適宜ブレストを行い、一時間ほどで終わる。晩飯を食べた後、院生室で友達二人の誕生日をケーキとジンジャーエールで祝う。

水曜日
十二時に農学部のあずまやで待ち合わせ。五月祭ドーム建設の際に知り合った木質材料学研究室のこばやしさんとマンモス設計集団で七月に木の歩道橋コンペに挑戦する。DECoテーブルのモックアップ製作についても相談。

午後から歴史系の合同研究会。今月と来月は各研究室の修士二年生が修論のテーマ発表をする。自分の順番は来月。一人持ち時間20分強で、発表とエスキス。テーマ発表の段階では、読むべき史料の所在と今後の作業を提示して、可能性の有無をエスキスしてもらう。各論はそれぞれ違うのでただ興味深く聞いていたが、一般的な諸注意は先生のコメントを断片的にメモる。独自の方法論・新しい分析を提示し、未完成でもいいから大きなテーマ広がりのあるテーマを。同級生たちの発表を聞いて大いに刺激を受ける。卒業論文とも絡めているテーマはいいな。

ゼミ終了後、DECoの「設備とデザイン」原稿班の事例リストづくりに合流。そのまま、原稿の構成についても四人で話し合う。設備と建築の境界線について確認。

風邪気味で頭がボーっとする。今日は早く寝よう。
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戦い方/再決意

2006-06-12 03:24:19 | 帰国・コンペな日々
昨晩はW杯スウェーデン対トリニダードトバゴ戦に興奮した。格下のチームも“戦い方”で勝ちうるっていうのが、現代サッカーの醍醐味であると僕は思う。

十時からDECo分科会。先週みんなで考えた大まかな流れを確認し、分類の仕方とその意味、紹介する事例について明確にしていく。すっきりしてきた。作業分担を決めて解散。一人が一章ずつを担当し、最後に僕が原稿にまとめることに。

午後は環境系の院生室にて断続的に作業。DECoの原稿を書き始めてみたり、建築士試験の勉強をしてみたり、修論の参考文献を読み進めてみたり…。

夜は六時から有志でDECoテーブルのスタディ。かわいいのができたー。

晩飯を食ってから、環境系院生室でかわしまくんと久々にゆっくり話す。お互いの修士論文の話。環境という分野はまだまだわかっていないことだらけである。この分野に興味を持ち始めたとき、正直こんなに可能性のある分野だとは知らなかった。まだまだやれることはたくさんある。なんて勇気付けられることだろうか!ただやみくもに「環境」とか言っていてもダメで、自分はどんな背景を持った人間としてそこに参加していけるのか、今まではそれが見つかっていなかった。「軽い建築とそのディテール」を自分の特性にできるように、修論を頑張ろうと思っている。

歴史系の院生室に戻り、「建築の省エネルギー設計工学」のレポート製作。自由テーマなので、修論に関することとDECoの原稿に関することをまとめるつもり。


三井住空間のインフィルコンペについて。

結果発表から一週間がたって、今やっと振り返ることができる気がする。二ヶ月間打ち込んできたが、一次審査を通ることができなかった。二ヶ月間指導してくださった先生は、プレゼンテーションはまだ努力の余地があったが内容は満足のいく出来だったと僕らをねぎらってくれた。同じコンペに出していた他大の友達は、「こみやまくんはまたサステイナブルで挑戦したの!?」とか「僕が知ってる中で一番現実的な案だね」とかいう反応を示した。お世話になった方たちにちゃんとお礼も言ってないことにいまさら気づいて、反省している。この二ヶ月間、建築について自分についていろいろと考えるきっかけを与えてくれたコンペだった。指導してくれた先生方、応援してくれた方、一緒に戦ったけいかくん、ありがとうございました。この負けはきっと今後の糧にしよう、とかわしまくんと誓い合ったのでした。
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なかやすみ

2006-06-11 00:58:49 | 帰国・コンペな日々
東京は、梅雨の中休みの曇り空。少々蒸し暑い。今日は何もしないことにした。

品川の原美術館に「束芋:ヨロヨロン」展を観に行った。挑発的なメッセージに乗せてショッキングな映像を見せるという初期の手法よりも、近作『hanabi-ra』のような何も言わない作品の方がずっと“美しい”し“怖い”と思う。『真夜中の海』と題された新作は、白髪の長髪が海中をただ気持ちよさそうにたゆたい泳ぎ回るだけという映像作品。束芋の作品は、アパートの台所とかリビングとか塀で囲まれた小住宅の庭とか公衆便所とか、存在するのは知っているけれどあまり目にすることのない場所を舞台にしている。映像の視点自体も観客に対して「覗き見」することを要求する。「あ、(見てはいけないものを)見てしまった…」  『公衆便女』ではそれは蛾の眼球に仕込まれた盗撮カメラであり、他の作品では窓から覗く望遠鏡だったりする。新作の『真夜中の海』ではそれは舞台そのものにまで及ぶ。通常の鑑賞法は一階の床に張られたスクリーンを二階から見下ろす感じになるのだけど、一階の受付の傍らにカーテンで閉ざされた目立たない入り口があって、そこから裏手に入るとスクリーンの横の小さなスリットから“覗く”ことができる。細いスリットなのでスクリーン全体は見えないが、全体を見ようと体をくねらせているうちに二階から見下ろしている観客たちもチラッと見えるという趣向。さっき自分が二階から見ていたときも実は下から覗かれていたのかも、とハッとする。そのほかにも、スウェーデンで行われたワークショップの映像作品が面白かった。ダンススクールの練習生たちが描いたなんの脈絡もないポーズのスケッチを再編集して、音楽に乗せた群のダンスに仕立て上げるというもの。無関係に散らばっている偶然的な要素を、他者の視点で再解釈して秩序ある一つの物語にまとめ上げていく。
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杞憂

2006-06-09 23:47:52 | 帰国・コンペな日々
昨日

一時半に大学に集合し数人のメンバーと出版社へ。構成案をもとにミーティング。

友達のやまだくんに誘われ、夕方から丸ノ内のOAZOで「モバイルストア20㎡」のフォーラム。少人数なイベントだったので、客席も司会者から順繰りに話を振られる。終了後、丸ノ内の新しい高層ビルを眺めながら有楽町まで歩き、高架下の「だん家(ダンケ)」で飲む。僕のドイツ留学の話や、お互いのコンペの話を語り合う。

今日

十時に大学に集合しDECo分科会「設備とデザイン」原稿班のミーティング。集めた事例をリスト化し、大まかな話の流れを整理する。メンバーが入れ替わりながら断続的にミーティングは続き、六時に解散。引き続き、ArchiTV班のミーティング。そもそもの発端であるリノベーションプロジェクトのコンセプトに立ち返ることに。当たりをつけておいて来週具体的に物件を見て回ることになった。八時過ぎ解散。晩飯を食った後、閉店間際の池袋のジュンク堂で本を選んでいたら、「コミヤマさま、一階のカウンターまでお越しください」との館内放送。不審に思いながらカウンターまで行くと、人違いだった。呼び出される理由をいろいろ想像してしまったが杞憂。

夜、院生室で修論の準備。ドクターの先輩から雑用を頼まれ、合間にしばし雑談。
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軽~い建築

2006-06-08 04:02:04 | 帰国・コンペな日々
昨晩は徹夜に付き合い朝まで本を読んでいた。読みそびれていた本が一冊読み終わった。明け方、一号館を出るとひんやりとした静かな空気が気持ちよかった。

今日は夜七時からデコ会。
同時並行で動いている6つ(!)の企画について、プロジェクトリーダーから経過報告がある。各企画が日々動いていけるようにメンバーの割り振りが行われる。面白い企画ばかりなので掛け持ちになるのは仕方ない。僕も「設備とデザイン」の投稿記事について6番目に報告。その後、参加者みんなでブレスト。言いたかったことがよりわかりやすくなるような前向きな意見がたくさん拾えてよかった。明日午後に出版社との第一回ミーティング。企画案を予め先方にメールで送信しておく。

DECoのブログに「軽~い建築」と題して記事を投稿しました。
軽い建築を考えること。それは建築を成り立たせている技術に意識的になること。

DECo -Design on Environmental Concept
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クールダウン

2006-06-05 23:30:20 | 帰国・コンペな日々
昼過ぎから図書館で資料収集。夕方からDECoの分科会。話したことをホワイトボードにまとめてから解散。院生室でパソコンに向かい、原稿を書き出してみる。
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溶けていく

2006-06-04 23:16:15 | 帰国・コンペな日々
ここのところ毎日溶けるように12時間寝てしまっている。すこぶる体調がいい。

先週のすずきせんせいとのエスキスで、修士論文のテーマがおぼろげながら決まる。(ハイテックの源流としての)19世紀イギリスの鉄骨造建築のジョイントについて。ライトコンストラクションや環境制御といったハイテックのポリシーがエネルギーの問題と結びつくのは当然で、彼らが現代におけるサステイナブルデザインのエネルギー志向でアクティブな一翼を担っているのは間違いない。ではそもそもいかにして彼らハイテックは生まれたのか。鉄という素材が建築材料として発見されたのち、木や石の代用ではなく、鉄本来の構法(軽量化とジョイント接合)を手にするまでのことを、図面を使って一度まじめに調べてみたらどうですかと先生からアドバイスを受けたのである。歴史系と構法系を横断するようなテーマ。

昨日は建築学会の検索サービスを使って既往論文を調べてみた。検索の小窓は構造系環境系計画系と分類されていて、歴史系は計画系に含まれる。「ジョイント」「接合部」「鉄 イギリス」「ハイテック」などと思いつくままに打ち込んでみるが、どれも論文がヒットしない。試しに分類を構造系にしてみるととたんに鉄骨造のヒット数は上がるのだが、その歴史については公に発表された論文は皆無らしい。技術史は歴史系ではあまり触れられていないとは聞いてたが、「鉄骨造」のキーワードで見つかったのはわずかに『明治期の海軍工廠における鉄骨造建築の導入過程について』だけだった。鉄と鉄骨造の基本的な歴史からおさえてみようか。

夕方、DECoの分科会。雑誌に投稿する原稿のための準備会。「設備とデザイン/建築に溶けていく設備」について週末の資料収集をもとにブレインストーミング。

夜は院生室でべネヴォロの『近代建築の歴史』から鉄に関する記述を抜き出す。
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3人の2ヶ月/再起動

2006-06-02 22:58:48 | 帰国・コンペな日々
ミュンヘンから帰国しちょうど2ヶ月がたった昨日、2つめのコンペを提出した。

帰国したその日に偶然のタイミングで結成された3人なんだけど、他の誰でもなくその3人であることがだんだん必然に思えてきて、ときには容赦なくいがみ合い、ときには喜声を上げて踊り狂い、眠気覚ましに「メンタル!」と叫び合ったりして、DECoとも両立しながらここまでやってきた。三階の演習室を舞台に、何百年間にも感じられる長い2ヶ月だった。誰よりも早くやってきて誰よりも遅くまで大学に残り(というよりもほぼ24時間演習室にいて)夢中になっている僕らのことを、これから卒業設計を迎える、あるいは卒業設計を終えたばかりの後輩たちはどう思っていたのだろう。目が空ろになるくらいフラフラになった卒業設計だったのに、去年の夏も今年の春も、あの時以上の密度でコンペをやり続けた。精神の部分で筋肉の超回復みたいなものが起こったらしく、不思議とつらくはなかった。やつれた顔をした僕らが周りの友達から心配されていたことをあとで知ったけれど、やっている間はそんな生活を信じ続けて何の疑問も持たなかった。この2ヶ月間、3人ともいろいろな物を切り捨ててしまっていたかもしれなくて、それはこれからの課題だけど。

ともかく、3人で頑張って、3人が自信を持てるいいものを提出できたのは、正直言って望外の成果だった。もちろん、この2ヶ月の間には何度も険悪な瞬間があって、「それは絶対自分の方が正しい」とか「どうしてわからないんだ」と譲らないことが3人ともあった。そんな感情が自分にも生まれたことが個人的には収穫。似たところがある3人だけど「ここなら僕が勝てる」と思える瞬間を何度か感じられたのも収穫。特に今回は、僕が個人的にずっと負けたくない相手としてライバル視してきたけいかくんと一緒に戦えたのがうれしかった。彼の言動は僕にとっていつもある種の基準だったから。これはただの友情とかではなくて、互いに負けるものかと意識し合っている3人が自分のバックグラウンドを持った上で一時的に協力し合ったというほうが正しいのだ、と人には言うことにしている。事実、マンモス設計集団は近い将来に再集結するのではあるが、それまで各人はバラバラの道を辿ることになるだろう。かわしまくんは組織設計事務所の一員となり現実の社会で働き始め、けいかくんはオランダの個人事務所に修行へ。僕はまだフラフラしているけれど、この2人とはまた違う道をたどることになる予感はしている。

なんて総括するのはまだ早くて、今回の2つのコンペ、まだ終わりではないのです。インフィルコンペは一次審査を通過すれば7月にプレゼンテーションが、コンバージョンコンペも同じく9月に二次審査のプレゼンテーションがあるのですよ。

6月は修論やDECoの活動に忙殺されることが予想されるのだけど、私生活も充実させつつ今後のことを考える時間に充てたいと思う。まずはこのコンペ中に壊れてしまったパソコンを復旧して再起動しなければ…。とはいえ、この夏の間にマンモス設計集団で挑戦したいコンペがまだ2~3あるので、そんなのんびりした日々も長くは続かないことでしょう。あまり暇そうにしてると周りから心配されちゃうし。


あるときふと気づいた僕ら3人の共通項。僕らはみな時期は違えど一度ずつ、同じ難波研究室を落ちて挫折を味わい、それを乗り越えてきたのです。
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