現場のプロジェクト。金曜日の現場からの報告をもとに、ディレクターに確認のあと新たなスケッチを送る。合間に、来週月曜日の木造に関するレクチャーの準備と、ホールデンのバーゼルでのレクチャーの準備。昼休み、apple storeより連絡。預けていたMacbookProがやはり修理不可能なので交換対応になるとのこと。17インチは廃盤なので、15インチの同等品を受け取りに行く。
終業後、レスタースクエアのNoel Coward Theatreへ。タケさんに誘われてJude Lawが主演するシェイクスピア劇『Henry V』を観る。Jude Lawはあくまで役者の一人として扱われているので、登場シーンにも客席から歓声が湧いたりはしない。
今回の演出では、バックパックを背負ってストロー付きの水筒を持った黒人の少年が「説明役(コロス)」を演じる。ただ一人現代的な出で立ちをした彼が、ときに物語に巻き込まれながら、観客に向けて、劇の進行へのメタな解説を加えて行く。台詞の多い役であるが、舞台を多く観ているタケさんによれば、今まで観たどの『ヘンリー五世』の説明役よりも、リズム感のある魅力的な説明役だったらしい。
簡素な装置だけのある舞台上では、起こっている出来事のごく一部だけを不完全に見せることで、観客の想像の中で大きな物語や迫力のあるシーンを補完できるような演出がなされている。
物語の舞台は英仏間の百年戦争である。劇中では英国軍のウェールズ兵がウェールズ訛りの英語を話し、フランスの王室では王女が習ったばかりの片言英語を喋る。そうした異形なはずの台詞さえも、研ぎ澄まされた台詞回しなのだろう、音楽のように心地よい。
フランス軍を破ったあと、ヘンリー五世がフランス王女キャサリンに求婚するシーン。それまでシリアスな演技を続けていたJude Lawが、あの手この手で王女を振り向かせようとするコミカルなシーンを演じる。台詞回しの間合いと仕草、様々な表情。
装置にも衣装にも役者にも引き込まれ、時間があっという間に過ぎる舞台だった。一年半も前からチケットを確保してくれていた目利きのタケさんに感謝である。
終業後、レスタースクエアのNoel Coward Theatreへ。タケさんに誘われてJude Lawが主演するシェイクスピア劇『Henry V』を観る。Jude Lawはあくまで役者の一人として扱われているので、登場シーンにも客席から歓声が湧いたりはしない。
今回の演出では、バックパックを背負ってストロー付きの水筒を持った黒人の少年が「説明役(コロス)」を演じる。ただ一人現代的な出で立ちをした彼が、ときに物語に巻き込まれながら、観客に向けて、劇の進行へのメタな解説を加えて行く。台詞の多い役であるが、舞台を多く観ているタケさんによれば、今まで観たどの『ヘンリー五世』の説明役よりも、リズム感のある魅力的な説明役だったらしい。
簡素な装置だけのある舞台上では、起こっている出来事のごく一部だけを不完全に見せることで、観客の想像の中で大きな物語や迫力のあるシーンを補完できるような演出がなされている。
物語の舞台は英仏間の百年戦争である。劇中では英国軍のウェールズ兵がウェールズ訛りの英語を話し、フランスの王室では王女が習ったばかりの片言英語を喋る。そうした異形なはずの台詞さえも、研ぎ澄まされた台詞回しなのだろう、音楽のように心地よい。
フランス軍を破ったあと、ヘンリー五世がフランス王女キャサリンに求婚するシーン。それまでシリアスな演技を続けていたJude Lawが、あの手この手で王女を振り向かせようとするコミカルなシーンを演じる。台詞回しの間合いと仕草、様々な表情。
装置にも衣装にも役者にも引き込まれ、時間があっという間に過ぎる舞台だった。一年半も前からチケットを確保してくれていた目利きのタケさんに感謝である。