ローマWS一日目。十時に大学に集合してガイダンス。グループが確定し、僕の入るグループは、あおきくん、ホセ(AUSMIP)、フランチェスカ、クリスティアーノの五人になった。ガイダンス終了後、グループごとに分かれて敷地見学。…の前に、キャンパス内のスタバでコーヒータイム。さっそく直面したヨーロッパ的時間の使い方に、留学時代を思い出す。敷地では、みなかなり興味を持って写真を撮りまくっていた。僕が知っているだけのありったけの情報を提供すると、感心しながら聞いている。さっそくインスピレーションが湧いたのだろうか、金曜日の中間講評に向けていつ準備を始めようか、と早くもやる気を感じさせる発言が聞けてむしろ戸惑った。昼飯は日本食の店を案内しようと思ったが、見つからなかったので近くのはなまるうどん(一玉百円からうどんが食べられるあれです)に入る。注文はカスタマイズ方式なので、説明にてこづってしまい混雑の元になってしまった。外国人には合わないと思うからやめたほうがいいと言ったのに、ローマ人が納豆を食べたがる。めかぶともども、やはり口には合わなかったようだ。それでも「うまい!ローマで食べたどんな日本食よりもおいしいよ!」と嬉々としてうどんをすするローマ人たちを見て、ものすごく申し訳ない気持ちになる。そして食後はまたしても、スタバでコーヒーブレイク…。代々木体育館と明治神宮を案内してから大学に戻る。五時から講評室でプレリサーチの結果をプレゼンテーション。僕らの班の発表は、建て替わりも含めた店の所有者の変遷についての部分に興味を持ってもらえたようだ。目を皿のようにしてゼンリン地図の細かい文字を読み込んだ甲斐があった。すずきせんせいからは、敷地割りや雰囲気、ビルの名前からその場所の成り立ちがいくらかは類推できるはずというお話。「石栄第二ビル」という名前だけからわかることを先生がすらすらといくつも述べられるのを聞いて思わず感動の嘆息。最後はウェルカムパーティでローマ人と触れ合う。明日は十一時に新宿に集合だ。
先週までの時点で、CVを送った6事務所のうちの2事務所からCV受け取りのメールをもらっていた。今日、無事届いているかの確認のため残りの4社にメールをした。そのうちの2社から、すぐに返事が届いた。デビッド・チッパーフィールドの事務所からは、「あなたのCVは10月24日に受け取りました。今届いたCVを順次吟味していて、返事には6週間ほどかかるが、採用でも不採用でも必ず返事をします」というような文面。そして、リチャード・ホールデンの事務所からは、「返事が遅れて申し訳ありません。今はこれ以上インターンを受け入れることはできません。四月以降についても何もお約束できません」との返答が届いた。体がこわばる。
聞きたくなかった知らせが、はやくも届いたことになる。一つ目の「No」である。
僕のポートフォリオの内容のせいではないこと、就活と研究が成功することを祈っていること、など、かなり気を使ってくれていることが文面から伝わってきた(気がする)。ホールデン事務所は同時に二人以上のインターンを受け入れることはない、と春に訪ねたときにすでに言われていた。今は人材よりも仕事を探している、とも言われていた。コンペには参加するもののなかなか実施までいけないんだ、とも。去年の夏に大量に人員削減したばかりだ、とも。だからなんとなく予想はできていた。今回もまた、インターンは受け入れられない、と言われることは。
それでもあきらめきれなかったので、ホールデンへの思いのたけを書き綴って、自分の考えと能力を最大限アピールして、インターンの期間は再考してもいいと譲歩して、もういちどメールで返信した。それへの返事は今のところ来ていない。相当しつこいと思われただろうか。でも失うものは何も無いはずなので、納得できるまで主張することにした。明日は電話してみよう。なりふり構ってはいられない。
でも本当はもうわかっている。最短距離でのみちは閉ざされてしまった。でもすべてのみちはローマへとつづいているはずである。どんなにまわりみちをしてでも、ホールデンに一歩でも近づける方法を考えよう。いつかはたどり着けるように。
戦略を変える必要がある。狙い撃ちはほどほどにして、範囲を少し広げてみよう。
先週までの時点で、CVを送った6事務所のうちの2事務所からCV受け取りのメールをもらっていた。今日、無事届いているかの確認のため残りの4社にメールをした。そのうちの2社から、すぐに返事が届いた。デビッド・チッパーフィールドの事務所からは、「あなたのCVは10月24日に受け取りました。今届いたCVを順次吟味していて、返事には6週間ほどかかるが、採用でも不採用でも必ず返事をします」というような文面。そして、リチャード・ホールデンの事務所からは、「返事が遅れて申し訳ありません。今はこれ以上インターンを受け入れることはできません。四月以降についても何もお約束できません」との返答が届いた。体がこわばる。
聞きたくなかった知らせが、はやくも届いたことになる。一つ目の「No」である。
僕のポートフォリオの内容のせいではないこと、就活と研究が成功することを祈っていること、など、かなり気を使ってくれていることが文面から伝わってきた(気がする)。ホールデン事務所は同時に二人以上のインターンを受け入れることはない、と春に訪ねたときにすでに言われていた。今は人材よりも仕事を探している、とも言われていた。コンペには参加するもののなかなか実施までいけないんだ、とも。去年の夏に大量に人員削減したばかりだ、とも。だからなんとなく予想はできていた。今回もまた、インターンは受け入れられない、と言われることは。
それでもあきらめきれなかったので、ホールデンへの思いのたけを書き綴って、自分の考えと能力を最大限アピールして、インターンの期間は再考してもいいと譲歩して、もういちどメールで返信した。それへの返事は今のところ来ていない。相当しつこいと思われただろうか。でも失うものは何も無いはずなので、納得できるまで主張することにした。明日は電話してみよう。なりふり構ってはいられない。
でも本当はもうわかっている。最短距離でのみちは閉ざされてしまった。でもすべてのみちはローマへとつづいているはずである。どんなにまわりみちをしてでも、ホールデンに一歩でも近づける方法を考えよう。いつかはたどり着けるように。
戦略を変える必要がある。狙い撃ちはほどほどにして、範囲を少し広げてみよう。