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紫蘇の実の収穫時期は、紫蘇の穂先に白い花が2,3個残っている頃です。この最適の時期は思ったより短く、遅くなると食感がゴソゴソになるし、また早すぎると紫蘇の実のプチプチ感がなく、採取時に指でしごくと穂が途中で切れてしまいます。
紫蘇の実は、抗酸化作用が強いβカロテンやビタミン類を多く含み、繊維質も多いそうですが、何よりもその爽やかな香りが魅力です。
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手にアクや色がついてしまうので、薄いビニール手袋をつけてせっせと実をしごいた結果、写真の山が3つ収穫できました。指についた汚れは石鹸ですぐ落ちますが、紫蘇のいい香りは一日中鼻腔に残り、ほかの匂いを受け付けません。
我が家ではこれを味噌漬けにして、田舎の道の駅で売っている野菜の味噌漬けを細かく切って混ぜ、保存瓶に入れて長期間食しています。
季語は、もっぱら葉を詠む「紫蘇」は夏ですが、「紫蘇の実」になると秋です。
紫蘇の実をしごけば小さき花残る 佐藤茅江
紫蘇の実の匂へば遠き母のこと 伊藤伊那男
紫蘇の実をしごいては嗅ぐ生に倦み 山口誓子
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