働くリウマチャーの酒蔵日記

しんどいけどこんなおもろい仕事はない。
酒蔵での日々をちょこっとづつ公開しちゃいます。

おぶせ・お肴謡隊

2011-06-13 09:26:13 | 小布施ネタ
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ご存知でしょうか
お肴謡(おさかなうたい)って
そう
ご存じない

お肴謡とは
江戸時代の松代藩発祥といわれ、北信各地で盛んとなった「北信流」ことお肴謡。
これは宴席の中締めにお祝いや感謝の気持ちを表して小謡(こうたい)を肴に盃を差し上げる儀式です。

11日は小布施町で行われている
「おぶせ・お肴謡伝承活性化プラン」の発表会およびお肴謡宴会でした。
宴会が始まる前の勉強会には参加できませんでしたが
ちゃんと謡ができるようにはなりたいんですよね~
せめてお肴の小謡(こうたい)ぐらいは覚えておくべきかなって思ってます。
さてこの「お肴謡」ってのがどんなものなのかって説明いたしますと

まず
宴会の中盤になりますと
「動議」を提案する人が「このへんでお盃を差し上げたい」と参加者に同意を得ます。
そしてお客様ともてなし役、お肴を差し上げる人を指名します。
もてなし役は徳利と盃を持って指定の位置に並びお客様に盃を渡しお酒を注ぎます。
そして「お肴」の謡を差し上げるんです。
「お肴」を差し上げるっていうのは謡をうたうことで
だいたいおめでたい席ですので酒宴に合った謡が披露されます。
ここで、お客は盃をあけます。
そして
お返しの盃ということで
先ほど盃をいただいた相手に盃を返しお酒をそそぎます。
そしてお返しの謡がうたわれるわけです。

これがお盃事としての儀式というものです。



この日は見本として披露されたお肴謡につづいて
参加者もお盃の儀式を体験しました。



今でも北信地域はこの儀式を行っている場合が少なくなく
酒宴のたしなみとして謡を習っている人も多いんです。
長年小布施でご指導をされている能楽師佐野登先生は
こんな山奥の田舎町で謡をする人がいることに驚いたということです。

宴会の後佐野先生と二次会にもご一緒させていただいて
盃事に込められた「思いやり」や「感謝」さらには「絆」を育てることを伝統的に続けてきた北信地域の暮らしの文化を伝承する大切さを強く感じました。
それは宗教を超えた自然への感謝に通じるものなのでしょう。
こんな時代だから豊かな生活文化を改めて考えていきたいものです。

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コメント (6)    この記事についてブログを書く
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6 コメント

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Unknown (トキ)
2011-06-14 20:11:25
盃事での思いやりや感謝ってそうですよねー日本らしい文化ですねー

で感謝を込めて飲み会の帰り道は歌を歌いながら帰宅されてたんですねー米子さん~~~

(笑)
返信する
Unknown (八代目蔵元)
2011-06-15 10:29:50
新聞にもでていたね~。
北信流、昔私も謡わされたよ・・・鳩ぽっぽでいいからって言われて・・・(泣)
返信する
お疲れ様でした (中澤剛史)
2011-06-16 00:34:41
日本酒フェア、お疲れ様でした。
私も疲れました・・・。

返信する
>>トキさん (米子)
2011-06-16 18:16:10
そうそう
感謝を込めて♪~
いつか鼻歌も謡になってたりして
な~んてことないか
これからがんばります
今CDを聴いてるだけ
って段階だから
返信する
>>八代目蔵元さん (米子)
2011-06-16 18:19:02
そうそう
よく言われるよね~
「不調法なもので」って逃げちゃうけど
ちょっと一節うたえるとカッコいいと思うのよね~
返信する
>>中澤 剛史さん (米子)
2011-06-16 18:21:26
ご来場ありがとうございました。
疲れたね~
知ってる人がうじゃうじゃだったね~
返信する

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