『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
since 2000.3.7

2007年10月26日(金)

2007年10月26日 00時00分01秒 | Weblog
小鳥の鳴き真似が、気持ち悪いぐらい上手い人がいた。子供の頃に小鳥を飼っていて、世話をするうち、知らない間に、できるようになったと。すごいもんである。あまりにもリアルで、もう一度書くが、気持ち悪いぐらいなのである。小鳥が鳴けば、それはチュンチュンとかわいらしいものであるが、当時、たぶん二十代半ばの男性で、仕事も熱心で、会うのはこちらの仕事の現場であれば、夜遅くのこともあり、はじめて聞かせてもらったのは、深夜の有楽町のラジオ局の前の路上だったかもしれず、深夜ともなれば、朝剃った髭も薄っすら伸びていたりして、それで、チュンチュンだったので、もう、びっくりした。もしかしたら、トラを飼っていたら、トラの鳴き真似ができるのかもしれない。鳴き、と書くと、トラがチュンチュンいいそうである。

洋司

2007年10月25日(木)

2007年10月25日 00時00分01秒 | Weblog
バリウムはいやだ、とある方がブログに書いておられる。毎年の人間ドックでバリウム、また、胃カメラでの検診をされたこともあるとか。僕は四十になる昨年の今頃か、検診で、はじめてバリウムを飲んだが、やはり気持ちのいいものではなかった。ブログのその方は、僕より一回り以上年上の方だし、ジムに通われたりして、健康に気を使っておられる。立場というのは関係ないとしても、立場がそうさせるところもあるのかもしれない。二十年近く前、一度、ご挨拶をしたことがあるが、その頃その方は、健康を損ねておられた。入院の様子など、著書で知ることもできた。僕も時間を見て、今年も検診に行くつもりであるが、バリウムは躊躇していた。今年は基礎検診だけでいいかな、などと思っていた。でも、今朝、その方のブログを読み、またやっておこうかという気がしてきたところである。ちなみに、僕については、いたって健康であり、ありがたく思っている。

洋司

2007年10月24日(水)

2007年10月24日 00時00分01秒 | Weblog
ケースに入りっぱなしだったグレッチが、久々に、並んでいる。リッケンバッカーのショートスケールの横にあると、無茶苦茶大きい。見ているうちにだんだん、リッケンバッカーが小さいのだとわかる。そのように思考がゆっくり変わって行く。ドレッシングの波のように。

洋司

2007年10月22日(月)

2007年10月22日 00時00分01秒 | Weblog
スタジオで思いっきり大声を出すが、しかし、朝鳴く鶏というものは、どれぐらいの大声を出しているつもりなのだろう。あれが精一杯の声なのか、いくらかは抑えて次に備えるなり、声の調子を誇示するなどしているのか。
昔、ブライアン・セッツァーにインタビューする機会があり、僕は聞いたのである。ビー・バップ・ア・ルーラーは、どれぐらいの声で歌うのでしょうと。あのしゃくるような声は、どうやるのでしょうと。人の喉にボリュームのつまみがあるわけではないので説明するのは、難しいのである。ここにギターがあれば、やって見せるのに、とご機嫌に答えてくれたブライアン・セッツァーは、君もシンガーなら、好きなように歌えばいいのさ、と言ってくれたのであった。ややエメラルドグリーンがかった青い目が良かった。
その話と鶏の関係であるが、ロカビリー、カントリー・ギターの奏法に、鶏の鳴き声を真似るのがあり僕も昔練習したものである。で、大声であるが、実際はそんな大声で歌いはしないのである。それがいったい、練習なのか。

洋司