『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
since 2000.3.7

2008年6月28日(土)

2008年06月28日 00時00分01秒 | Weblog
古代の日本人にとって、一日の始まりは、朝ではなくて、日没だったという。始まりという感覚も、また違ったものかもしれない。今の我々とは、まったく違った感覚で暮らしていたのだろうけれど、それでも、僕たちは、その頃から変わらぬ、日本人の持っている、独特の感じ方を、体のどこかが、覚えているような気がするのである。個人的な趣味であるが、僕はそういうものを、とても愛おしく感じるのである。死者は、山奥深くにある、別の世界に、暮らしていると信じられていて、死んだ人を探して、山の中へ入っていく、というような話や歌も、多いのである。万葉集の巻七に挽歌が、いくつか収められている。どれも良くて、じーんとするのである。一四〇九「秋山の 黄葉(もみち)あはれと うらぶれて 入りにし妹(いも)は 待てど来まさず」 じーんとする、ぐらいしか言えないのであるが。

洋司

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1 コメント

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古代 (ゆかりん)
2008-07-04 10:16:39
科学的な知識が無かった分
感情的に優れていたのかもしれませんね。

想像や、希望や、畏敬や・・・

文化や行事などに
残されているものを
大事にして受け継ぎたいですね。
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