『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
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今朝は、モーツァルト弦楽四重奏曲。今日の出来心2013年3月23日(土)

2013年03月23日 10時55分10秒 | Weblog

アルバン・ベルク四重奏団。僕は、ドビュッシーとラヴェルの弦楽四重奏曲のCDを持ってて、好きでよく聞いていますが、今朝は、新たに、この四重奏団のモーツァルト。

まずは、第15番を聞いてるところです。

もう、普通の和音が、あるだけのような場面でも、これを書こうとすると、なかなか書けないわけです。

前に、ベートーヴェンのピアノソナタ「悲愴」の、最初の和音について、同じようなことを書いた覚えがありますが、一つの、シンプルに聞こえる和音の、なんと奥深いことでしょう。

ちなみに、悲愴の最初の和音は、下から、ド・ミ♭・ソ・ド ミ♭・ソ・ド という、

いわゆるCm、ごく普通の並びなんですけどね。

バッハの無伴奏チェロ組曲になると、もう、和音ですらないわけですが、なんで、あんなに豊かなのかなぁ、と。

ギターで、ロックンロールをやっていますと、ふっと出てくる、7thのすごさにやられます。

ドレミファソラシのシが♭。

これも、どこにでもあればいいというのではなくて、いいところで、くるからしびれるんですけどね。

などと書いてるあいだに、15番が終わり、CDは、そのまま16番に。

ヴァイオリンって、キーが高いですよね。

ギターの最高音より、高いところもとっても気持ちがいい。

ギターが、意外と低いキーの楽器だと、気がつくわけです。

人は、けっこう高い音域の音を、自然に聞いたりしてるんですよね。

水は、氷、水、水蒸気、みたいに、固体、液体、気体に、なりますが、どの状態でも、それがそのものであることに変わりなく、ちょっと、仏教的なことで言えば、命の形も、似たようなことがあるのかもしれないなと。

音や色の周波数帯で、人が感じられる範囲は、ごく限られていますが、それ以外のところにも、自然のものすごい音楽があったり、ものすごい絵画があったりするんだろうな、と。

モーツァルトを聞いてるときと、朝起きて、顔を洗ってるときに考えてることが、同じというのも、なにか、のような気がしますが、今は、これ以上考えないのです。

さ、今日も、がんばろう。

素敵な一日になりますように。

美しい明日へ心をこめて歌っています。

洋司