自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

河豚

2010年01月05日 | Weblog
 河豚のセリの様子や河豚料理の色々がテレビで放映されていた。
 中国宋代の蘇東坡の詩に「竹林の間から桃の花がほころび、水辺に浮かぶ鴨の足先の水もぬるむ。葦も芽吹いて、いよいよ河豚のやってくる季節になった」と、春の到来を遡上してくるフグに託して詠ったものがある。中国ではフグは千年も前から食されていたらしい。ところが、ちょっと不思議なことに現在の中国では、一般に食用が禁じられているそうだ。他の国ではどうなんだろう。
 日本では、フグはその毒性にもかかわらず、命に替えてでも食べようとする人があとを立たない程美味な魚として知られてきた。貝原益軒が「身を慎む人、食ふべからず」と言っているにもかかわらず。
 一説に、青酸カリの千倍の猛毒をもつという。呼吸麻痺を起こす毒の生成がいかにして行われるかについては、内因説と外因説とがあるらしいが、決定的なことは未解明だと聞く。
 フグはそんなに美味い魚なのだろうか。僕は2、3回食べたことがあるが、それほど美味だという記憶がない。もっとも、僕が食べたフグ料理が安価だったからではあろうが。
 いずれにせよ、春の到来を告げるフグは、彼岸の頃が美味だとして珍重されているそうだ。彼岸まではまだまだ寒さ厳しい日がある。今朝は西ノ京も霙が降った。寒うございます。温かで美味なフグ料理は口に入りそうにない。

2 コメント

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フグ大好き! (マライカ)
2010-01-06 04:11:18
へえ、中国では禁止ですか。ヨーロッパでは伝統的に生魚は食べないし、まして毒魚などは絶対食べない。日本人がそんなものを食べるなんて不気味で信じられないようです。でも、私はテッサ(フグ刺身)大好き。まあ、フグの味というよりタレの味を楽しむという感じですけど、日本の冬にはフグがなくちゃ!
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へえぇ (理方)
2010-01-06 08:08:22
>日本の冬にはフグがなくちゃ!

へえぇ、せいぜいタレの味を楽しんでください。
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