自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

内川男泣き FA移籍1年目で悲願の優勝

2011年10月02日 | Weblog

(横浜ベイスターズ時代から注目していた内川選手。朝刊より)
 ◆西武0―3ソフトバンク(1日・西武ドーム) 試合終了を前に、内川はこみ上げる熱いものを抑えきれなかった。9回に先頭で左前安打し、代走を送られベンチに下がると、戦況を見つめる目から涙があふれた。「覚悟してやってきた。我慢しようと思ったけどいろいろなものがこみ上げてきた」。FA移籍初年度。夢にまで見たリーグ優勝に感極まった。
 ◆「優勝ってどんなものなのかを味わいたかった」。低迷を続けた横浜を飛び出し、FA宣言してソフトバンクに入団。決め手のひとつは、出身地・大分の情報科学高で野球部の監督を務める父・一寛さん(54)の存在があった。「おやじも野球に携わっているし、地元の九州でプレーしている姿を見せたかった」。11年目シーズンを新天地で迎える道を選んだが、いきなり壁にぶち当たった。
 オープン戦では統一球の影響もあり、思ったように打球が飛ばずに苦しんだ。だが開幕前、秋山監督に呼ばれ「何も変えなくていいぞ」と背中を押してもらった。王会長からは「練習では120%の力で、1ミリでも遠くに飛ばしなさい」と助言され、フリー打撃からフルスイングを徹底した。「横浜の時は練習でスタンドインなんて意識しなかった。思い切り振ると、試合では自然と遠くに飛ぶ」。打撃技術にさらに磨きがかかり、開幕からポイントゲッターとして勝利に貢献。そんな時、再びアクシデントに見舞われた。
 5月に右太もも裏を痛め、出場しながら完治を目指したが悪化。6月23日に出場選手登録を抹消された。「自分に腹が立った」。試合の映像を確認してから就寝するのが日課だったが、離脱して最初の3日間は、試合を見ることができないほど落ち込んだ。だが、懸命のリハビリで後半戦から復帰。打率3割3分6厘は現在リーグ1位で、MVPの最有力候補だ。両リーグでの首位打者となれば、中日、ロッテで獲得した江藤慎一以来、プロ野球2人目の偉業となる。

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