某月某日にも記したと思うが、再度。尹東柱、創氏改名させられて平沼東柱。戦時下、立教大学そして同志社大学に留学。祖国解放について密談したとの嫌疑で特高によって拘束。1945年2月福岡刑務所で獄死(27歳)。死の前に九州帝大の医師によって特攻兵の士気を高揚させるための試薬を注射されたとの説あり。
序詩
死ぬ日まで天を仰ぎ
一点の恥なきことを
葉群れにそよぐ風にも
私は心を痛めた
星をうたう心で
すべての死にゆくものを愛さねば
そして私に与えられた道を
歩みゆかねば
今宵も星が風にこすられる (1941年11月20日)
この詩は高等学校の教科書にも載っていることもあり、知る人も案外に多いかもしれない。同志社には詩碑も建立されている。初めてこの詩を読んだとき、僕は戦慄を覚えた、その稀有な殉情に。
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