僕は小学校低学年の頃、山里から4キロほど歩いて通学した。弁当のオカズで覚えているのはカツオの削り節である。醤油でまぶされた削り節が白飯の上に敷き詰められていた。削り節丼のようなものである。簡単この上ない弁当であるが、醤油が染み込んだ飯が美味かった。(その後、町の小学校へ移ったが、給食の不味かったこと!)
昨年は今頃、カツオのタタキが食卓に出たと記憶しているが、今年は未だ。たぶん女房の頭の中にタタキが登ってこないのだろう。僕としては早く初ガツオにありつきたいのだが。イワシを追って太平洋を北上する初ガツオ。
カツオは、良質のタンパク質とカルシウム、鉄分に富み、頭のはたらきをよくする(と言われている)DHA、血液をさらさらにするFPA、コレステロールを下げるタウリンが多く含まれる。(こういうことをもっと早く知っていれば、カツオをもっと食べていたのに、と思っても後の祭りなんだけれど。)ビタミンは、B群のB1(疲労や精神のイライラを緩和する)、B2、B12(悪性貧血を防止する)が多い。また、カルシウムの吸収を助け、骨を強くするビタミンDも多い。特に生で食べるのが効果的である。
カツオの栄養分を摂取するには人生の黄昏時に居る今からでは遅いが、今年は、できれば来年も、カツオを謝食することにしよう。
東日本大震災に遭い復興の緒についたばかりであろう三陸海岸から、今年、カツオ漁に出られるのであろうか。
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