1936年ナチス・ドイツで開催されたベルリン五輪マラソンの金メダリスト、孫基禎(ソン・ギジョン)さんが亡くなられて6年ぐらい経った。享年90歳だった。彼は日本の植民地支配の下「日本代表」であった。この時の五輪の記録映画「民族の祭典」を録画で見たのはいつだったか忘れたが、彼が本当は朝鮮人であることを、解説で知った。僕がまだ若い時だった。若いなりに民族とは何かと不審に思った。日本民族ではない孫さんが何故「日本代表」なのかと不審に思った。今考えると、国威発揚のためなら何でもあり、という事かと思う。
孫さんにとって気がかりであったのは、ベルリン大会当時の「日本」の国籍が五輪公式記録として残ったままになっていることだろう。70年に韓国の国会議員がベルリン五輪スタジアム優勝者記念碑の「JAPAN」を「KOREA」と彫り直したがIOCの意向で「JAPAN」に復元される事件もあったそうだ。米国では、86年にカリフォルニア州にある歴代五輪マラソン優勝者記念碑をはじめ、五輪記録集などを直し、孫さんの国籍は日本から韓国に改められた。日本とJOCはまだ直していない。
歪んだ国威発揚、過大な国威発揚は全く必要ではない。今更ながらに孫さんを悼む。
今年の北京オリンピック開催準備セレモニーにも、一部強い国威発揚が見られる。反省して自制して欲しいものだ。
孫さんにとって気がかりであったのは、ベルリン大会当時の「日本」の国籍が五輪公式記録として残ったままになっていることだろう。70年に韓国の国会議員がベルリン五輪スタジアム優勝者記念碑の「JAPAN」を「KOREA」と彫り直したがIOCの意向で「JAPAN」に復元される事件もあったそうだ。米国では、86年にカリフォルニア州にある歴代五輪マラソン優勝者記念碑をはじめ、五輪記録集などを直し、孫さんの国籍は日本から韓国に改められた。日本とJOCはまだ直していない。
歪んだ国威発揚、過大な国威発揚は全く必要ではない。今更ながらに孫さんを悼む。
今年の北京オリンピック開催準備セレモニーにも、一部強い国威発揚が見られる。反省して自制して欲しいものだ。
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