めずらしく、『にがい米』(ジュゼッペ・デ・サンティス監督、1949年)を観た。
舞台は北イタリアのポー川流域の大水田地帯。
毎年この地域へ、田植えの出稼ぎに大勢の女性がやってくる。
今年も、ヴェルセリ行きの出稼ぎ専用列車がトリノ駅から出る。
その駅の中に、宝石を盗んで手配されているワルターと愛人フランチェスカの姿があった。
警察に見つかったワルターは逃げ、その間に、フランチェスカは出稼ぎ列車に飛び乗り、大勢の中に紛れる。
それを一部始終見ていた若い女シルヴァナが、列車の中でフランチェスカに声をかける。
シルヴァナは、失業しているフランチェスカのために交渉して、彼女も出稼ぎ仲間として扱ってもらう。
だが農場に着いてから、正規に契約した者と契約なしで来た者との間で一騒動が起きる。
それを軍曹のマルコが、どちらも共に働けるようにと地主に話をつけ解決してくれた。
そんなマルコの男らしさに、フランチェスカは惚れてしまい・・・
春に、女たちが40日間の田植え・草取りの出稼ぎにくる実態がリアルに映し出される。
それに絡んでの、シルヴァナとマルコ、ワルターとフランチェスカの四人のメロドラマが繰り広げられる。
フランチェスカはマルコを好きになり、そのフランチェスカを追って農場にやって来たワルターはシルヴァナを気に入る。
マルコとシルヴァナも共に気はあるがそれ以上にはならない。
その辺りの関係が、後半以後ドラマチックに進みアクションとなっていく。
そして、ついにクライマックスへとなだれ込んでいく。
しかしなぜ、あんないい加減なワルのワルターにシルヴァナは夢中になり騙されるのか。
まだまだ世間知らずで若すぎるからか。
それにしても、シルヴァーナ・マンガーノの姿態には眼を見張るものがある。
この作品は、二十歳の時にテレビで観たとメモってある。
だが、今では当時の記憶が何も残っていない。
あのシルヴァーナ・マンガーノのスチール写真はどこそこでよく見ているから、田植えシーンぐらい憶えていそうなのに、我ながら不思議である。
田植えといえば、イタリアのあの早苗の大きさは凄い。日本の場合と比べると正しく雑草の類である。
それを無雑作に植えていくから、国柄がよくわかって面白い。
ネオリアリズモ、プラスメロドラマのこの作品が、封切られた当時大ヒットしたという話に、十分過ぎるほど納得できる内容であった。
舞台は北イタリアのポー川流域の大水田地帯。
毎年この地域へ、田植えの出稼ぎに大勢の女性がやってくる。
今年も、ヴェルセリ行きの出稼ぎ専用列車がトリノ駅から出る。
その駅の中に、宝石を盗んで手配されているワルターと愛人フランチェスカの姿があった。
警察に見つかったワルターは逃げ、その間に、フランチェスカは出稼ぎ列車に飛び乗り、大勢の中に紛れる。
それを一部始終見ていた若い女シルヴァナが、列車の中でフランチェスカに声をかける。
シルヴァナは、失業しているフランチェスカのために交渉して、彼女も出稼ぎ仲間として扱ってもらう。
だが農場に着いてから、正規に契約した者と契約なしで来た者との間で一騒動が起きる。
それを軍曹のマルコが、どちらも共に働けるようにと地主に話をつけ解決してくれた。
そんなマルコの男らしさに、フランチェスカは惚れてしまい・・・
春に、女たちが40日間の田植え・草取りの出稼ぎにくる実態がリアルに映し出される。
それに絡んでの、シルヴァナとマルコ、ワルターとフランチェスカの四人のメロドラマが繰り広げられる。
フランチェスカはマルコを好きになり、そのフランチェスカを追って農場にやって来たワルターはシルヴァナを気に入る。
マルコとシルヴァナも共に気はあるがそれ以上にはならない。
その辺りの関係が、後半以後ドラマチックに進みアクションとなっていく。
そして、ついにクライマックスへとなだれ込んでいく。
しかしなぜ、あんないい加減なワルのワルターにシルヴァナは夢中になり騙されるのか。
まだまだ世間知らずで若すぎるからか。
それにしても、シルヴァーナ・マンガーノの姿態には眼を見張るものがある。
この作品は、二十歳の時にテレビで観たとメモってある。
だが、今では当時の記憶が何も残っていない。
あのシルヴァーナ・マンガーノのスチール写真はどこそこでよく見ているから、田植えシーンぐらい憶えていそうなのに、我ながら不思議である。
田植えといえば、イタリアのあの早苗の大きさは凄い。日本の場合と比べると正しく雑草の類である。
それを無雑作に植えていくから、国柄がよくわかって面白い。
ネオリアリズモ、プラスメロドラマのこの作品が、封切られた当時大ヒットしたという話に、十分過ぎるほど納得できる内容であった。
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