18日(土)午後2時から村民会館講堂で、第3回いくさか未来スクールが開催されました。
今回の講師は、おもに絵や文字を使って情報を伝える仕事をされている、グラフィックデザイナー太田真紀さんでした。
太田さんのお祖母さんは生坂村のご出身であり、72年前に撮影された山清路橋をバックの写真を見せていただき親近感を覚えました。
第1回「生坂の魅力を考える」、第2回「事業を考える」としてワークショップしていただき、今回は第3回「デザインを考える」として進めていただきました。
まずデザインを考える上では、「事例を知る」「ムードボードを作る」「デザインする」として、チームでデザインを考えていただくことにしました。
そして、チームでデザインをするときのルールとして、「アイデアは皆のもの」「誰かのアイデアを批判だけするのはNG」であり、今あるアイデアの「ツリーハウス」「田舎体験」「丸山牧場」は宿泊体験のデザインなどが考えられ、「犀龍小太郎伝説」はキャラクターを使ったブランド作りなどもあるとのことでした。
デザインのプロセスとして「リサーチ」「アイデア検討」「施策」「改善」「公開」であり、最高のものが突然ポンとできるわけではないとのことでした。
「事例を知ろう」では、良かった事例を参考に、デザインのプロセスに沿って進め、アイデアは既にある要素の組み合わせで生まれるとのことで、キャラクターの「知床トコさん」がトレッキングの案内、町の情報の看板、マイボトル等のグッズを売ることなど、筋が通ったキャラクターの使い方が良いとのことでした。
また、筑北村の「ほくほく ちくほく」は、体験、イベント、宿泊など色んなことをまとめてあり、その様なWebサイトを作ることも一つの方法だと言われていました。
「ムードボードを作ろう」では、アイデアがより詳しくなり、実際にないものでも、こういうものがあり、良い悪いの話し合いができることと、画像があると議論が生まれるやすいとのことでした。
ムードボードの説明のためにコンセストシートでは、サービス・商品の名前」「ユーザー・使い手・お客さんはどんな人?」「提供価値/彼らにとって何が嬉しいか?」を考えていただき、龍だったらどんな雰囲気が良いか、ツリーハウスはどんな感じかなど、皆さんにデザインしてもらいました。
「フィードバックしよう」では、理由を添えて伝えるとともに、長所について話し合い、質問で始めて、視点について考え、フィードバックを受けて、考えてから反応し、改善のためであり、評価ではなく、デザインの目的を確認することなどで進めて欲しいとのことでした。
各テーブルでのプレゼンでは、犀龍小太郎伝説は、語り継ぐこと、キャラクターは犀龍とこたりん、本流の生坂村の犀龍小太郎伝説を理解していただき、伝説を若い人に伝えていきたいなどの内容でした。
次の犀龍小太郎伝説の発表では、親子は良いが、龍の上に子供が乗っているではなく、龍を子供が支えていること、使いやすいデザイン、分かり易いデザイン、寛容性があるデザインにして、山清路をパワースポットにしたいなどの内容でした。
丸山牧場では、子供向けと大人向けのエリアに分け、大人だけでも楽しめて、家族全員で楽しんでも良く、キャッチフレーズは「丸山行きたい」ということで、都会の喧噪を忘れてノンビリしていただきたいなど内容でした。
「生坂村特産 ツリーハウス 生坂村癒しの森」の発表では、色んなタイプのツリーハウスで自然の中を楽しめて、中は癒しの空間であり、生坂村の特産のはぜ掛け米、外でバーベキュー、農業体験、竹細工教室、美味しいものが食べられるなどの内容でした。
講師をされた太田さん、参加された皆さんには、今までのアイデアの「ツリーハウス」「田舎体験」「丸山牧場」「犀龍小太郎伝説」について素敵なデザインをプレゼンしていただき、予定時間を過ぎてしっかりワークショップをしてくださり感謝申し上げます。