信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

令和元年第2回生坂村議会6月定例会の開会の挨拶

2019年06月07日 | 議会の挨拶

△ 毎定例会ごとに全員で生坂村村民憲章を唱和しているところです。

   令和元年第2回生坂村議会6月定例会の開会の挨拶

 皆さん、おはようございます。それでは、令和元年第2回生坂村議会6月定例会の開会に当たり、ご挨拶を申し上げます。
 今年も梅雨の時季となり、これから湿度の高い日が続き、雨が多く土砂災害等が心配な季節となりました。
議員各位に於かれましては、何かとご繁忙の折、全員のご出席を賜り誠にありがとうございます。平素は、村政運営に対しましてご指導・ご鞭撻をいただいていますことに感謝申し上げる次第でございます。
 さて、今年度も5月7日の古坂区を皮切りに今月5日の小立野区にかけて村政懇談会を10区に出向き、13年連続開催いたしました。出席者の総数は239名であり、総数で12名の減でありました。村民の皆さんには、仕事等でお疲れのところご出席いただき、多岐にわたり忌憚のないご意見・ご要望、建設的なご提言を頂戴しまして御礼を申し上げる次第でございます。
 また、議員各位に於かれましても、お忙しい中、各会場ともご出席を賜り、村民の皆さんのご意見、ご要望等の把握に努めてくださいましたことに感謝を申し上げます。
 村政懇談会では、例年通り今年度の当初予算、4つの重点事業といくさか村づくり計画の変更点を中心に説明をさせていただきました。また、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に沿っての施策等にも触れさせていただき、村民の皆さんの地区、村に対するご意見、ご要望を把握することに加え、行政の村政運営の取組・課題についての様々なご意見、新たな事案のご提言もお伺いできまして、村民の皆さんとの対話を重視した有意義な村政懇談会であったと考えております。
 そして現在、直ぐに対応できる事案につきましては、既に対応を済ませたもの、また対応中のものもございます。しかし、検討協議や研究をしなければならない課題も多くありまして、今後、議会、区長会等での協議をお願いしますとともに、課長会議、知恵の輪委員会、担当部署などで調査、審議を深め、解決策または方向性を見出していかなければと考えております。
 また、声なき声を把握することにつきましては、今年度も懇談会前の各区の総会、常会等からのご意見・ご要望をまとめていただき、区長さん等に発表していただきましたし、村民の皆さんの負託をいただいた議員各位及び区長会などの各種会議や頼りにされております地区担当職員、地域支援等のいくさか大好き隊員からも、村民の皆さんのご意見、ご要望を把握している状況ですので、引き続き村民の皆さんとの対話を重視した村政運営と情報公開の取組に努めてまいりたいと考えております。
 そして、今年度の村政懇談会のご意見・ご要望に対して主な内容は、昨年度に引き続きの事案が多くございました。
最初に県営中山間総合整備事業の各地区の早期の事業実施並びに、道の駅 いくさかの郷の運営方法などのご意見がございました。
 この事業は今年度、下生野・上生坂原・宇留賀才光寺地区の農業用用排水施設整備の工事に着手し、宇留賀会の圃場整備や残りの地区の調査・設計なども予定しております。
 また、「道の駅 いくさかの郷」の運営方法などは、毎月開催の生坂農業未来創りプロジェクト会議及びいくさかの郷定例会で検討協議をして、毎月のイベントの実施や旬の農産物、山菜、ハチクなどを出荷していただき、集客に努めているところでございます。
 そして、「かあさん家」は、20年の実績を活かして、地元産の食材を使ったお料理の提供や6次産業化による加工品の製造販売などを行っていただくことで、「道の駅 いくさかの郷」を生坂創生の中核施設として、農業振興、雇用創出、交流人口の増加などにより村の活性化に結び付けたいと考えております。
 人口減少・少子高齢化の抑制の取り組みにつきましては、今年度4月から3歳児以上の保育料無償化の先行実施に伴い、昨年度からの小中学校の児童・生徒の給食費の無料化に併せまして、給食材料費の無料化も実施しております。
また、若者定住促進住宅の建設を2棟計画し、中学生以下の子供さんがいる世帯への住宅新築、リフォーム補助及び、生坂村移住定住及び空き家対策事業補助金を条件により上限100万円まで補助するなど、人口減少対策に最大限の効果が発揮できますよう各種ソフト事業の強化に一層努めているところであります。
そして、その成果として、一時減少し始めました乳幼児が若干増えてくる兆しが伺えているところでございます。
 次に福祉関係では、高齢化に伴い、医療費、介護サービス費が年々増加する傾向ですので、村民の皆さんに健康管理の意識を高めてもらい、健康維持や介護予防に努めて健康寿命を伸ばしていただくために、その原因の分析と保健師や管理栄養士によります保健指導を積極的に行い、特定健診・特定保健指導の受診及び健康維持の啓発を強化し、高齢者の生活の安定に取り組んでまいります。
 また、昨今の大規模災害の発生に備えるために、一般家庭の耐震改修の補助の増額、感震ブレーカー設置補助事業、草尾部の小型動力ポンプ積載車両の更新、役場庁舎に非常用電源装置の設置、村民の皆さんの意見を反映した防災マニュアル、ハザードマップの作成などで、地域防災力の強化と防災・減災対策に取り組み「災害に強い村づくり」を進め、安全安心な生活の確保に努めてまいります。
 そして、議員各位にも村政懇談会の一部の内容について一般質問等でご指摘をいただくところでございますので、各課題解決の方向性等のご指導をよろしくお願いする次第でございます。村政懇談会の内容は、広報いくさか7月号に概要をまとめて掲載させていただきますし、既に私のブログでも概要を報告させていただいております。


 次ぎに、昨年度に要望をいただきました地区要望は、村道・農道の舗装・路肩・法面等の各種修繕・改修・拡幅及びガードレールの設置の要望、用排水路の改修・修繕、松くい虫枯損木や支障木の伐倒処理、防犯灯の設置など、例年通りの要望事項が多くあり、緊急性・必要性・危険性・公平性を加味しまして検討協議をし、4月の区長会に回答をさせていただき、今年度当初予算で20,000千円をお認めいただきましたので、順次各地区の要望箇所の工事を発注しているところでございます。
 また、3月定例議会の補正予算でお認めいただきました、国の「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」として、第2次補正で予算化されました、社会資本整備総合交付金事業関係の村道1級1号線草尾高鼻地区の改築工事、村道西398号線宇留賀地区の改築工事、村道2級3号線日岐地区の法面工事は、入札を済ませ、今年度中に全工事が完成する予定となりました。
 しかしまだ、国・県の関係機関にも要望箇所を要請する案件もございますので、今後も例年通り国・県の機関に対し現地調査をお願いして、なるべく多くの要望に対応していただくように働き掛け、引き続き地区要望に対して早期の対応と要望実現に努めてまいります。


 次ぎに、今年度も県の「地域発 元気づくり支援金」で実施します、村名申請の5件と団体申請2件の併せて7件に対してまして、申請事業全部と申請額満額の採択をいただき、16,322千円の支援金を交付していただけることになりました。
 そして今年度は、村事業として、よもぎ酵素を使った独自の有機肥料による生坂村ブランド野菜の構築に取り組み、「道の駅 いくさかの郷」の直売所に、冬季でもより良い状態での出荷ができるような体制を整備する「有機で創る元気な里づくり事業 ~スーパーぼかしを使った野菜作り~」
 通年農産物栽培ができる施設園芸農業の基盤整備を行い、集落営農組織や村内有志団体に貸し付けることにより、冬季間の農産物生産体制を整備し、「道の駅 いくさかの郷」で一年を通して安心・安全な地元産野菜を販売できる体制を整える「生き活きいくさか農業所得向上応援プログラム事業」
 自主防災組織役員や区役員との防災懇談会や防災訓練を行い、住民の意見を反映した防災マニュアル、ハザードマップを作成し、村内全戸に配布して地域防災力の向上につなげます『「自らの命は自らが守る」災害リスクマネジメント事業』
 収穫されず放置される柿を商品化するため、干し柿の生産量増加による「ころ柿」ブランドの復活や村の授産施設における就労機会の確保を図るため、干し柿生産資材等を整備します『復活!生坂産「ころ柿」事業』
 昨年ホームタウンとなった松本山雅FCと連携し、村民の健康増進につながる講座を開催するほか、村外からも参加できるランニングイベントを開催することで、交流人口の増加を図る『松本山雅と「共開突破!」地域の元気をつくる事業』であります。
 団体事業としましては、「道の駅 いくさかの郷」に出店したことで、若い部員が活動の中心となり、パッケージへの関心も高まっていることから、若い部員の意見、提案を取り入れたパッケージのリニューアルを行います『かあちゃんたちの「生坂ブランド」グレードアップ大作戦事業』
 大城・京ヶ倉のトレッキングコースを活かし、指定ポイントを撮影した写真を村内の施設で提示すると、登頂した証としてもらえる登頂バッジを作成するほか、トレッキング、ラフティング等のアウトドアの魅力を発信するためのVR動画を作成します「Let’ enjoyいくさかを五感で感じる観光事業」の2件でございます。
 そして、今年度もこの元気づくり支援金事業で、村民の皆さんが協働による事業を実施していただき、さらに地区、村の活性化、村民の皆さんの生きがいづくりに結びつけ、村内外に生坂村の元気と活気を発信していただきたいと願うところでございます。
 今定例会に「生坂村簡易水道特別会計補正予算」で、工事請負費5,814千円をお願いしているところであります。これは、上生坂旭地区で漏水が多いことが分かりまして、夜中に調査をしましたが、漏水箇所が特定できなかったため、幹線の配水管から各家庭への給水管の布設替え工事を実施したいと計上させていただきました。
 今月5日には、長野県環境部水大気環境課 渡辺課長はじめ職員の皆さん、市町村課 丸山主任、長野県企業局 小林管理者、竹花水道事業課長、松本地域振興局環境課 傳田課長はじめ職員の皆さん、総勢9名の皆さんにお越しいただき、上生坂配水池等を見ていただいた後、意見交換会をさせていただきました。
 前もって当村の上水道の担当職員の小山主任から、「有収率の向上について」「水道施設台帳について」「経営戦略策定について」「公営企業会計の適用について」「地区水道の統合について」質問をさせていただき、この5項目を中心に意見交換をさせていただきました。
 長野県企業局の有収率の向上の取組については、漏水調査、老朽管の更新、高感度音圧センサー搭載漏水機器の活用などについて説明していただきました。
 水道施設台帳については、水道施設の計画的な更新など、適切な資産管理を行うために作成と保管の必要性を説明していただき、今年度中に策定予定の「経営戦略」については、企業局の事例と策定方法などの説明をしていただきました。
 また、公営企業会計の適用については、長野県が今年度秋頃に研修会を開催するなど支援をしていただけるとのことであり、地区水道の統合については、「小規模水道設置または変更・廃止届」「水道事業経営変更届」等の様式を提示していただき説明していただきました。
 当村の様に、一人の職員が上水道、下水道を担当している状況では、ご説明いただいた内容の対応は大変な事務量であり、今後も長野県のご指導、ご支援をいただかなければならないと痛感しました。
 しかし、まず今年度は有収率の向上を目指して、漏水調査、老朽管の更新など、取り組めるところから進めてまいりたいと考えておりますので、議員各位にもご理解とご支援をお願いいたします。
 今年度が第1期「生坂村まち・ひと・しごと創生総合戦略」の最終年度となりますことから、生坂村と各地区の活性化や人口減少の抑制を図るなどの生坂創生のために、第1期の総仕上げのために施策を具体的に進めていくとともに、村政懇談会でのご意見、ご要望等を鑑みますと、まだ多くの課題を解決または方向性を見出していかなければならないと考えている次第でございます。


 それには、村民の皆さんが自助、共助、公助により、個人でできることは個人自ら行っていただく、個人では、できないことを家族や地域の取り組みの中で解決していただく、それでも解決できない問題は、行政と一緒に解決をしていくことで、対等な関係と信頼関係が深まると考えております。そして、村民の皆さんが絆を大切にして、地区、村を守り育てていこうという責任感を共有していただきますとともに、村政運営に対して、引き続きのご理解とご協力をお願いしながら、協働による村づくりを継続していかなければと考える次第でございます。
 毎定例会ごとに唱和をしています生坂村村民憲章の誓いの村をつくるために、様々な課題に対して議員各位及び村民の皆さんと検討協議をお願いしながら、課題解決に向けて、方向付けをしていかなければと考えております。どうか引き続き、議員各位に於かれましても、生坂村のために格別なるご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 それでは、今定例会に上程させていただきました議案は、報告6件、事件案2件、条例案1件、補正予算案2件の計11件であります。


 報告第1号   専決処分の承認を求めることについて
 この専決処分は、生坂村税条例等の一部を改正する条例で、平成31年4月1日から地方税法の一部を改正する法律の施行により、村税条例の関係部分の改正を行う条例の一部改正であります。


 報告第2号   専決処分の承認を求めることについて
 この専決処分は、生坂村国民健康保険税条例の一部を改正する条例で、平成31年4月1日から地方税法等の一部を改正する法律の施行により、生坂村国民健康保険税条例の関係部分の改正を行う条例の一部改正であります。


 報告第3号    専決処分の承認を求めることについて
 この専決処分は、平成30年度一般会計補正予算第5号で、既定の額に72,448千円を追加して、総額を2,236,662千円とする補正予算であります。
 主な内容は歳入で事業の確定により地方譲与税1,387千円、地方交付税78,196千円、財産収入3,615千円を増額し、繰入金で基金繰入金11,909千円を減額しています。
歳出では、総務費で各基金積立金に72,748千円を増額し災害復旧費で300千円の減額となっております。
 
 報告第4号    平成30年度生坂村一般会計繰越明許費について
 この報告は、平成30年度生坂村一般会計の繰越明許費について、地方自治法第213条第1項の規定により報告するものであります。

 報告第5号    平成30年度生坂村簡易水道特別会計繰越明許費について
 この報告は、平成30年度生坂村簡易水道特別会計の繰越明許費について、地方自治法第213条第1項の規定により報告するものであります。

 報告第6号   村の義務に属する和解及び損害賠償の額の専決処分について
 この報告は、地方自治法第180条第1項の規定により、議会において指定されている1件50万以下において、村の義務に属する和解及び賠償額について報告するものであります。

 議案第24号   生坂村移住者田舎体験ハウスの指定管理者の指定について
 この議案は生坂村移住者田舎体験ハウスの指定管理者の指定について、地方自治法第244条の2第6項の規定により、議会の議決を求めるものであります。

 議案第25号   生坂村過疎地域自立促進計画の変更について
 この議案は、過疎地域自立促進特別措置法第6条第1項の規定基づき、生坂村過疎地域自立促進計画を変更する為に議会の議決を求めるものであります。

 議案第26号  生坂村介護保険条例の一部を改正する条例案
 この条例案は国の制度改正に伴い、介護保険料の低所得者軽減強化を実施するための一部改正となっております。


 議案第27号  令和元年度生坂村一般会計補正予算【第1号】
 この予算案は、既定額に39,815千円を追加して総額を1,917,815千円とする補正予算であります。
 主な内容は、歳入で、地方交付税22,379千円、国庫支出金1,724千円、県支出金11,441千円、諸収入4,271千円を増額し、歳出では、各款において、人事異動等による人件費の補正と民生費1,058千円、衛生費5,968千円、農林水産業費11,619千円、土木費2,871千円、消防費4,622千円、教育費13,126千円等を増額する内容となっております。


 議案第28号  令和元年度生坂村簡易水道特別会計補正予算【第1号】

 この予算案は、既定額に5,814千円を追加して総額を57,414千円とする補正予算であります。
主な内容は、歳入で繰入金を5,814千円増額し、歳出では、経営管理費で同額を増額する内容となっております。
 以上の議案でございます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げ、挨拶並びに議案の説明といたします。

▽ 朝の写真は小舟集落方面の風景です。







 その他生坂村では、保育園で避難訓練、小学校で歯科検診・ALT・4年社会見学、健康管理センターで骨健診・子宮がん検診、少年少女サッカー教室U-15などが行われました。