信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

定例課長会議&下伊那砂防講演会

2017年10月02日 | 私の活動報告
 2日(月)午前9時からの定例課長会議では、私から10月の検討協議事項を示し、各部署からは、衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査、UAゼンセンとの協働作業、平成30年度新規採用職員採用試験、人事評価、区長会視察研修、第5次総合計画の施策評価、来年度の「地域発 元気づくり支援金」、料理コンテストの結果、やまなみ荘の企画、いくさか敬老の日の準備と実施内容、国保の制度改正、2017赤とんぼフェスティバルinいくさか、高病原性鳥インフルエンザ防疫措置に係る動員計画、語ろう・くらしと議会、資源物回収のお願い、第42回文化祭、第26回B&G会長杯争奪ソフトバレーリーグ戦、第21回村民ゴルフ大会、ぶどう・稲の生育等の今月の実施内容などについて協議をしました。

 午後1時30分からは、飯田市シルクホテルにおいて「下伊那砂防講演会」に初めて来賓として出席させていただきました。
 長野県飯田建設事務所 坂田所長さんから開会の挨拶があり、来賓を代表して下伊那郡町村会長 松島泰阜村長さんと天竜川直轄砂防期成同盟会長 杉本駒ケ根市長さんから祝辞が述べられ始まりました。

 最初は、国土交通省 水管理・国土保全局 砂防部長 栗原淳一氏より「砂防行政に関する最近の話題」と題して講演をしていただきました。平成29年7月九州北部豪雨による被害及び降雨状況、降り方の特徴、土砂災害の状況、災害対応、避難の経緯、砂防堰堤による施設効果事例、今後の流木対策の進め方等について説明していただきました。





 また、平成18年の岡谷災害時に砂防堰堤のお蔭で病院、老人ホーム、国道20号等が守られた砂防堰堤の効果や土砂災害警戒情報の発表状況については、3年間で発表された件数が増えてきているが災害は起こっていないので、警戒情報の発表の仕方を見直さなければならないなど、写真、映像、表、グラフ等を使って分かりやすく説明していただきました。


 次の講演は、長野県北信建設事務所 木下昌明所長さんから「飯山市井出川山腹崩壊災害における応急対応について」と題してお話をしていただきました。



 井出川山腹崩壊災害発生個所、第1段階・災害発生時の状況、初動対応、ドローンによる現地撮影、第2段階・発災翌日の状況、監視システムの構築、土石流の対応、飯山市との連携、避難勧告・住民への説明、第3段階・土石流発生時の状況、渓流の状況の変化、監視システムの強化、土石流対策の強化、流木の流出対策、一次応急対策工事、関係機関との調整、二次応急対策と恒久対策、現在の状況(恒久対策・災害関連緊急砂防事業)、土石流を止めた桑名川砂防堰堤等について報告され、土石流への初動対応として何が重要か、今回の山腹崩落対応で分かったことなどを詳しく説明していただきました。




 次の講演は、一般社団法人 全国治水砂防協会 理事長 岡本正男氏によります「砂防の話あれこれ」と題して講演をしていただきました。

 日光ツーデーウォークや日光市所野公園内にある砂防塔は「砂防なければ日光なし」と書かれている日光砂防祭のお話、梨木堰堤を「自家源泉かけ流し滝見の湯として宣伝している」話から始まり、台湾と砂防の交流が30年近く続いていて、72時間で3,000mm以上のモーラコット台風の災害状況と復旧の現状、昭和28年の門司大災害の被害概要、平成24年九州北部豪雨などについて説明されました。

 また、平成29年九州北部豪雨甚大の被害に見舞われた、東峰村は大雨特別警戒発令後も避難指示出さなかったのは「外出は危険と判断し、個人の判断にゆだねた」ということや情報をどうやって届けるか、過疎の村の現実として、災害状況から避難指示は出せなかったなど、村長として避難指示の発令の難しさを痛感しました。

 その他にも、流木対策指針の改定について、効果量の考え方、砂防堰堤型式の選定等についてから、NHK BS プレミアムで放映された山女日記と岡本さんの関係、白馬村では砂防施設により現在があることから「はじめに砂防ありき」と書かれていることや、今年の豪雨では姫川水系直轄砂防事業の効果により被害が無かったこと、宇野圓三郎の功績により砂防の根幹となるものなどを決めた砂防法制定から120年になったこと、平成27年常総市鬼怒川水害対応に関する検証報告書等々多岐にわたり講演をしていただきました。

 最後は、長野県飯田OIDE長姫高等学校 社会基盤工学科3年生7名が「松川にOIDEなんしょ!!プロジェクト」活動の中間報告として発表していただきました。



 親水公園の整備、遊歩道の整備、階段の新設、飛び石の新設、今後の課題などを話され、これらの事業は来年度に引き継ぐこととし、今年度中に取り掛かる事業として、災害等発生時に上空から位置を確認しやすくなり、救助活動や復興の助けとなることが期待される「対空標示」として、起点からの距離を示した標示を堤防の天端に設置をすることなどを説明されました。




▽ 下伊那砂防懇談会の挨拶後にホテルに無理を言って砂防ダムをあしらったケーキを作っていただきデザートで美味しく頂戴しました。


▽ 朝は天気が雲っていました生坂ダム湖の風景です。