信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

全国治水砂防協会 第6回砂防現地視察

2017年10月20日 | 私の活動報告
 20日(金)8時30分に宿泊先のホテルを出発し、平成24年熊本広域大水害(九州北部豪雨災害)の阿蘇市坂梨地区において「砂防事業」の説明を、熊本県土木部の方々から伺いながら現地視察をしました。
 熊本広域大水害は、阿蘇地域で死者23名、行方不明者2名、住家被害1,705棟(損壊1,202棟、浸水503棟)の被害となり、我々が宿泊したホテルも浸水したとのことでした。

▽ そして坂梨地区は、死者6名、家屋全壊6戸、半壊3戸、推定崩壊土量33,500㎥、推定氾濫面積48,000㎡の被害であったとのことであり、現在は堤高11.5m、堤長168.3m、堤体積10,752㎥の不透過型砂防ソイルセメントの大きな堰堤が整備されていました。
 砂防ソイルセメントとは、コンクリート材料と土砂材料の中間的材料であり、目的に応じて適切に配合を設定することで幅広い適用が可能になり、搬出土砂の減少、安全性の向上、コストの縮減、資源循環型社会への寄与など、従来工法に対して有利性があるとのことでした。














▽ 次に、阿蘇パノラマラインを走り、草千里ヶ浜で休憩したとき記念撮影をし、熊本空港に向かいながら、地震災害、豪雨災害で崩落した斜面や復旧した道路、応急仮設住宅などについて説明を聞きながら視察が終了しました。最後は中部国際空港経由で帰る4人で、熊本空港をバックに記念撮影をしました。












 今回の二日間の第6回砂防現地視察と討論会は、阿蘇地域の豪雨災害や熊本地震災害の被災状況、復旧工事等の内容がしっかり視察でき、阿蘇の火山灰土の黒ボク土は滑りやすい地質ということですが、火の国熊本は、阿蘇山により形成された豊かな自然を享受されていることは、災害にも見舞われやすいということを痛感しました。どうか一日も早い復旧復興と防災・減災対策の充実強化を願う次第であります。
 今回も有意義な研修となり、全国治水砂防協会、国交省砂防部、九州地方整備局、熊本県、阿蘇市、南阿蘇村等の関係の皆さんに感謝を申し上げます。また、全国で19名中、熊本県以外では一番多い6名の長野県の市村長の参加をいただき、5名の市村長さん達に御礼を申し上げます。

▽ 写真は前日に引き続き上生坂上空からドローンで撮影した風景です。





 その他生坂村では、児童館で図書ボランティア会議、健康管理センターで乳幼児健診・胃・大腸検診などが行われました。