わたなべ動物病院の獣医さんブログin行橋

日々の思いをこごと、たわごと、ひとりごとに

くどいですが飲ませるノミ・ダニ駆除薬について

2015年07月26日 | 日記
 先日 製薬メーカーの営業マンが来ました。ネコ用の新しいノミ・ダニにその他フィラリア 消化管内寄生虫の駆除薬でほとんどすべてを一本で駆除ができ しかも皮膚につけるだけです。とても便利でいいですね。また、従来の犬用の飲ませるノミ・ダニ駆除と同時にフィラリアの駆除のお薬も好調な販売成績を上げてるそうです。
 どうも 私は時代遅れなのか もしかして天邪鬼なのか自分でもいささか意気消沈してしまいました。営業マンには申し訳ないのですが、このような質問をしました。
 「飲ませるノミ・ダニ駆除薬はどうして牛や馬 ニワトリ 豚などの食用となる家畜に開発されないのですか? アフリカや東南アジアの国々の人々に蚊やダニ ノミからくる病気もあるだろう。なぜ 人間に開発されないのだろう。犬や猫以上に莫大な利益があがるんじゃないの? 不思議だよね。」
 「どう思いますか?」
「食用となる牛などの家畜に飲ませてると 家畜はその場では駆除できても この薬が家畜の体内に残留し、薬物が残留した肉や牛乳を人間が飲めば、人にどのような影響が出るか解らないから?どうなんだろう....」
 「この薬が出てまだ5年。 10年後の犬や猫は? 15年後は?」
『さ~解りません そうですよね。不思議ですよね。』 で終わりました。 
 営業マンさん すみません ちょっと厳しく言って。
くどいようですが 先の薬はネコに関してですが、私はやっぱり 毎月毎月8ヶ月も9ヶ月も必要ないと思います。例えば 最初の1ヵ月だけ使って 気になれば 途中とかで使うでいいと思う。8ヶ月も9ヶ月もノミ・ダニからすべての内部寄生虫を駆除する必要はないと思う。必要と思われた時だけで良いし、後は単体薬でいいと思います。
 犬に関しても 飲むノミ・ダニ駆除薬は 私の独断と偏見に満ちた考えかも知れませんが、おそらく何かしらの症状が出る前に天寿を全うすという考え方かもしれない。飼い主さんは便利が良い 犬は感染がない 症状が出る前に動物は天寿をまっとうする。
 この薬は遺伝子組み換え食物が人間の食生活に利用される様な物と考えてます。
遺伝子組み換え食物は人間が食べれば将来どの様な結果をもたらすか解ってない為、人の食生活に利用されてません。
 日本は犬や猫を食べませんが、もし人間の体にノミ・ダニ駆除薬が入ればどのようになるのでしょうか、犬や猫は何も言いませんし 症状も出ませんが何かしらの不調は考えてあげてもいいと思います。
99%の獣医さんが使っても今のところ私は使う気にはなれません。
 時代遅れの獣医さん 時代錯誤の獣医さんです。
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